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ー ケガをしたら責任を取れるのか
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ー 5年間で毎年、事故が起きている ー かつて収録中の死亡事故も

 9月25日放送の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)で、ユーチューバーでタレントの「フワちゃん」のプロレスデビューが発表された。舞台は10月23日の東京・アリーナ立川立飛大会で、番組内ではトレーニングに励む様子も映し出された。

「参戦するのは、彼女が9月11日にデビューを表明していた『スターダム』のリング。かつてグラビアアイドル・愛川ゆず季のレスラー転向が話題になった、現在も多くのグラドルが在籍するビジュアル面も重視した、熱心な男性ファンも多い団体です。

 “ビッグダディー”こと林下清志さんの三女・林下詩美も所属選手で、他団体よりも話題性、エンタメ要素に富んでいると言えますね」(プロレス専門誌・ライター)

 番組によると企画は5月に持ち上がり、すでに4か月間のトレーニングを積んでいるというフワちゃんだが、やはりプロの目には“舐められている”ように映るのだろう。

 スターダムの看板選手の1人であるスターライト・キッドは、自身のツイッターで《フワちゃんに限らず、プロレスを甘く見てる奴らなんかはこのリングに上がれない。上がって欲しくない。つか上がらせねー。》と挑発。

 同じく、“最恐ヒール”レスラーの刀羅ナツコも《たった4か月の練習で感動する試合? 笑っちゃうね。さすがタレント様だね。笑》と、フワちゃんに苦言を呈していた。

 それもそのはず、華やかなリングの外で血の滲むようなトレーニングを重ねてこそ成り立つのがプロレスだ。番組企画で素人に簡単にリングに立たれては、プロレスラーを生業にしている彼女たちにしてみれば納得できない部分もあるのかもしれない。

ケガをしたら責任を取れるのか

 そして試合が成立するかよりも、「フワちゃんの身体も心配ですね」と前出のライターは懸念する。

「たしかにビジュアルや派手な演出に目が行きがちなスターダムですが、それでも時に流血や搬送もあるようにプロレス自体は本格派。下手に付け焼き刃の練習やトレーニングをして、勘違いしてリングに立たれたらケガする恐れがある。

 流血や打撲等の軽傷ならまだしも、骨折などの実生活に支障をきたすような大怪我を負うリスクもあります。単に“おもしろそうだから”のノリで実現したデビューだとしたら、一歩間違えれば大事故につながりますよ」

 番組放送後には、ネット上でフワちゃんの挑戦を《楽しみ》《話題性は完璧》といった肯定的な意見がある一方で、やはり《怪我なく終えて欲しい》と身を案じる声が多数を占めていた。また、ケガをさせられないことから《対戦相手が大変》と同情する声も。

 その中で、《フワちゃんを批判するより、企画を考えた人間を批判するべき。プロレスを舐めてるし、タレントがケガをしたら責任を取れるのか》と、プロレスデビュー企画を推し進めているとされる日テレにも批判の矛先が。