新聞記者役の氷魚が、戦没者の遺骨収集を続ける沖縄の老人に取材をするシーンでは、
「老人はかつて米軍が侵攻するさなか、親とはぐれた少女と出会った話をします。その少女の手をとり一緒に逃げるが、米軍の艦砲射撃がすさまじく、気づけば手を離してしまったことをずっと後悔している、と。
その後、氷魚さんは海辺で黒島さんの手を握り“この手を絶対に離したくない”とプロポーズ。沖縄戦の悲惨さを伝える話に、なぜ恋愛を結びつけるのか理解に苦しみます」(同・テレビ局員)
朝ドラが始まる前に内定していた連ドラ
沖縄戦による同県民の死者は12万人にのぼり、多くの尊い命が奪われた。中途半端な描き方に、不満が噴出するのは当然だ。そのモヤモヤは、主演の黒島にも向く。
「黒島さん演じる主人公の自分勝手さが、すごく目につきました。妊娠が判明し、心配して“料理店のオープンを延期しなさい”と話す恩人の助言を聞き入れないし、病弱な妹を自分の都合で朝まで働かせる。危篤状態の妹を病院に置いたまま海辺で“おとうちゃ~ん”と叫ぶ行動も理解できない。そういう役だとはわかっているつもりでしたが……」(50代の主婦)
知名度は向上したが、予想外の評価も染みついた。その黒島は10月からTBS系ドラマ『クロサギ』に出演。同作は'06年に山下智久主演で放送された。平均視聴率は約15%という人気ドラマだ。
「朝ドラ主演後に、休まず連ドラに出るのは異例のこと。ただ、『クロサギ』への出演は、朝ドラがスタートした4月より前には内定していました」(芸能ライター)
なぜ、出演を決めたのか。
「ステップアップのためだと思います。主演はキンプリの平野紫耀さんですから、話題作になることは間違いない。ただ、今は朝ドラでついた“マイナスイメージ”を、少しでも早く払拭したいと思っているかも。演じる役柄も朝ドラとはまったく違いますから、事務所はオファーを受けてよかったと胸を撫でおろしているんじゃないかな(笑)」
次こそは視聴者を“ちむどんどん”させられるか!?