今、売り出そうとしているタレントは

 現在のグラビア界はAKB48から始まり、坂道系らに続くアイドルたちがその座を席巻している。

秋元(康)さんにあれをやられたときはもうダメだと思った。AKBや〇〇坂ってブランド名がつけばそれが強みになるから。まだしばらくこの流れは続くだろうね。でも俺は素材の良い子が出てきたら絶対負けないって思ってる。例えば宮沢りえとか広末涼子のような。それに、みんなグラビアを卒業するのが早すぎなんですよ。まだ知名度が中途半端なうちにやめてしまう。人気さえ出たらグラビアを撮る時間がなくなってやめざるをえなくなるんだから」

 そんな野田氏が今売り出そうとしているタレントが矢崎希菜(21)だ。

「最初に会ったときの透明感のある表情に惚れた。あと、声は普通の女の子よりも低いんですよ。これが後々に武器になるだろうと。今後、女優として売り出したい」

野田氏イチオシの矢崎希菜。特技は5歳から続けている阿波踊りだそう
野田氏イチオシの矢崎希菜。特技は5歳から続けている阿波踊りだそう
【写真】野田社長が“売り出し中”! イチオシタレントの透明感が凄まじい

 76歳になった今でも、孫ほど年の離れたタレントを自ら精力的に売り込む。そのモチベーションについて尋ねてみると。

人と話していて楽しいからですかね。若い女の子と話すのと、昔からの知り合いと話すのとじゃリアクションも違うし。そういうのが楽しい

 90分間しゃべり続けてもまだ止まらない、根っからの人好き。“人”という商品を売るセールスマンとして成功したのも当然か。そして売れて終わりでなく、その後も愛情もって育てられた“野田チルドレン”たちは、今後も芸能界を彩り続けるだろう。

のだ・よしはる 1946年3月28日、富山県生まれ。18歳のときに上京。モダンジャズの喫茶店やディスコで働いていたのをきっかけに、芸能界での仕事をするようになる。渡辺プロダクションではいしだあゆみのマネージャーも経験。'80年に芸能事務所イエローキャブを設立し、“巨乳グラビアブーム”の仕掛け人として活躍。雛形あきこ、山田まりや、MEGUMIなどの人気タレントを育てた。'04年にイエローキャブから離れ、現在はサンズエンタテインメント会長。