1台あればリビングもトレーニングジムに!
段差を上り下りする「踏み台昇降」。息が上がっていかにもキツそうだが、ここで紹介する「スローステップ」は、おしゃべりしながらでもできる、ゆっくりとしたテンポで行うのが特徴。スローステップを考案した福岡大学スポーツ科学部で、医療や運動競技に生かせる運動法を研究する上原吉就先生に話を聞いた。
「ゆっくりとした運動では、持久力のある遅筋という筋肉を使うので疲れにくく、ラクに長い時間続けられます。研究の結果、ゆっくりとしたテンポで行っても、十分に筋トレ効果、減量効果があることが検証できました」(上原先生、以下同)
実施時間も1日30分でOK。しかも1回10分、2~3回に分けて行っても効果があるとか。ステップ台が家に1台あれば、隙間時間を生かして効率的に運動できる。
「ステップ台は適度なクッション性があり、耐久性、安全性も高い。高さを変えられるタイプなら、体力に合わせて調整できるのもメリットです」
アイテム2. 遅筋を使うからラクなのに効果抜群!ステップウェル2
<スローステップのやり方>
●右足を台にのせ、左足ものせて台にのる。次に右足、左足の順に台からもとの位置に下りる。踏み出す足のほうが筋肉を使うので、先に台にのせる足は左右交互にする。
●テンポは10分間無理なく続けられる速さで(1秒に1歩、足を動かすくらいを目安にして増減を)。
●高さは2cmを基準に、きついようなら低くする。
上原吉就先生
福岡大学スポーツ科学部教授。専門はスポーツ内科学、循環器内科学。日本循環器学会専門医、日本高血圧学会専門医。
福岡大学スポーツ科学部教授。専門はスポーツ内科学、循環器内科学。日本循環器学会専門医、日本高血圧学会専門医。