ポールの助けを借りて運動量がぐんとアップ
「ノルディック・ウォーク」とは、フィンランドで始まった2本のポールを使った歩行法。日本ノルディック・ウォーク連盟の副学術委員長を務め、心臓血管外科医である川内基裕先生は「上半身も動かすことで、普通に歩くよりも多くの効果が得られます」と話す。
「通常のウォーキングは下半身の運動が中心ですが、2本のポールを交互に地面に突きながら歩くと、身体の9割の筋肉を使う全身運動に変化します。エネルギー消費量が20%アップするというデータもあります」(川内先生、以下同)
また、腕を大きく動かすので二の腕のシェイプアップ効果も。ポールの支えで姿勢が安定するので自然に歩幅が広がり、ヒップアップも期待できる。
「歩行が安定し、身体の負担が減るので、高齢者や心臓疾患のリハビリにも活用中なんですよ」
アイテム3. 上半身もシェイプアップ! ノルディック・ウォーキングポール
<ポールの使い方>
●背筋を伸ばし、足を踏み出すのと同時にポールも前に出し、踏み出した足の近くに突く。手を身体に引きつけるようにしながら、次の一歩を踏み出す。
●足を踏み出すときは、かかとから地面につく。肩に力を入れないのもコツ。
川内基裕先生
JR東京総合病院心臓血管外科部長、小金井リハビリテーション病院副院長などを歴任後、現在、東京都池袋病院理事。
JR東京総合病院心臓血管外科部長、小金井リハビリテーション病院副院長などを歴任後、現在、東京都池袋病院理事。