逮捕直前までしていた“撮影とは別の仕事”
逮捕前の彼女を知る映像制作会社関係者は、彼女が直面していた現実についてこのように語る。
「コロナ禍に入ってからは思うように撮影ができず、収入が安定しなくなってしまったたと聞きます。以前から女優名とは別名義で“素人モノ”の作品などに出演していましたが、それも決して数は多くはない。また彼女は、作品とは別に関東近郊や大阪などにある“現役セクシー女優”も在籍する風俗店にも勤務していました。逮捕の数ヶ月前に新しく入店して、最近まで出勤していた店舗もあります。
香港へは“出稼ぎ”だったのでしょうね。仲介料を取られるとはいえ、日本のお店よりは稼げるようですし……。背に腹は代えられなかったのでしょう。撮影現場ではスタッフにも気さくに話しかけてくれる優しい子でしたよ」
日本では6月に『AV出演被害防止・救済法案』いわゆる“AV新法”が通常国会で成立した。作品発表後1年間は、出演者が条件なしで契約解除できる(施行後2年は2年間)ほか、制作側には出演者への説明や契約を義務付け、契約から撮影まで1か月、撮影から作品の発売まで4か月の期間を置くなどといったものが主な内容。しかし、そのことで、可決直後から現場は混乱しているという。
「メーカーが女優と新しい契約書を交わさないといけない、ということで、それを作成するために撮影がストップしてしまっている現場もあります。現在の契約のまま撮影を続けても良いのか、判断に困っているところが多いそうですよ。被害者救済のための法案ですが、それによって現役の女優さんたちが困っているという現状は少なからずあります」(別の映像制作会社関係者)
今回の逮捕劇のウラには、彼女が抱えるさまざまな暗い背景があったのかもしれない。