骨盤内の血流もアップ!身体内外にメンテ効果が

 今回紹介してくれた3ステップは、「動かす・伸ばす」を組み合わせることで、ほぐし効果を倍増させた連続技で、「フロー」と呼ばれる。

「お尻の筋肉は腰や背中を支えているので、ほぐすことで腰痛予防や背中のコリにも効果が。また、骨盤内の血流を促進して腸も刺激するため、下半身の冷えやむくみ、便秘ぎみな方にもおすすめです。

 リモートワークで運動不足&メタボが気になっていた主人も、このフローを始めてから腰のピリッとした違和感がなくなって身体が軽くなったらしく、自分から身体を動かすようになりました」

 幅広い効果がありながら、寝たままできるというのも運動習慣がない人にとってうれしいポイント。

「自分の体重を床に預けているので、腰を痛める心配も少なく、動きやすいと思います。さらに、自然と呼吸がゆっくりになって、リラックスして取り組めるのも魅力です」

 特に(3)のじっくり伸ばす工程は、じんわりお尻が伸びていく感覚がなんとも気持ちいいとご主人も絶賛。しかし中には股関節が硬く、足がしっかり開かない人も。

「最初はイラストどおりのポーズができなくても、続けていくとだんだん慣れてきて、気持ちよく伸ばせたり動けるようになります。無理せず、ゆっくりやってみて」

 3つのストレッチは、この流れで組み合わせるとより効果的ではあるものの、すべてやらなければダメということはない。

「どれか1つ、2つだけやるのでも、もちろんOKです。身体を伸ばして気持ちいいと感じるだけでも、脳に良い刺激がいきますから」

 まずはほぐす心地よさを味わってみよう。

尻伸ばしでほぐれたらストレッチを!

 前ページでじっくり尻まわりがほぐれてきたら、プラスしたいのが、もう少し動きのあるストレッチ

ストレッチには、20秒かけてじっくり伸ばす“静的ストレッチ”と、一定のリズムで身体を動かし、筋肉を伸縮させる“動的ストレッチ”の2種類あります。組み合わせることで、さらに身体の調子がよくなって、フットワークも軽くなります」