11月21日は、東京・港区の明治記念館で行われた第5回「みどりの『わ』交流のつどい」に臨席された。この公務は第1回から姉の眞子さんが出席しており、皇室を離れたことに伴い、佳子さまが引き継がれた。
予定よりも長く懇談された佳子さま
当日の装いについて、皇室のファッションに詳しい歴史文化学研究者の青木淳子さんに話を聞くと、
「ダークグリーンのスーツは、昨年10月、眞子さんの結婚会見当日にお住まいでお見送りされたときと同じものです。金の小枝に小粒の真珠がついたブローチは、樹木をイメージさせるデザインで、まさにこの式典にふさわしいスタイルだといえるでしょう」
昨年は、コロナ禍の影響で会場に足を運ぶことができず、ビデオメッセージを寄せられた佳子さまだが、このときの装いにも注目が集まっていた。
「グリーンのスーツは、肩まわりのサイズ感が合っていらっしゃらないように見えましたが、眞子さんが'19年に同式典に臨んだ際に着用していたスーツの“お下がり”だと推察できました。お姉さまが担っていた公務を、今後は自分が引き継ぐというご覚悟を、アピールされたかったのだと思います」(青木さん)
会場を訪れてのご出席は、今回が初めてだった佳子さま。式典では、緑豊かな街づくりに貢献した団体が表彰され、終了後には受賞者との交流の場も設けられた。佳子さまとお話しした宮城学院女子大学の戸野塚厚子副学長は、当日の様子を振り返る。
「佳子さまが、私たちの緑化事業について、事前によく調べてきてくださったことが伝わり、感心いたしました。説明用のパネルをご覧になりながら、“みんなでつくられた手づくりの芝ですね”“すてきですね”と、笑顔で共感してくださってうれしかったです。“これに関わるすべてのみなさまに、よろしくお伝えください”とも言っていただきました」
受賞者と積極的にコミュニケーションを図り、当初予定していた懇談時間よりも20分ほど長く滞在されたという。
「皇室の方々のスケジュールは、基本的に分単位で組まれますが、後ろ倒しになってしまうことが多い。一般人にとって、めったに会うことも、直接お話しすることも貴重な皇族方と、長く対話できるのは喜ばしいこと。予定が詰まっていなければ、そうした国民との交流を満喫されるのも“皇族らしさ”といえるかもしれません」(宮内庁関係者)