《炎上覚悟で言うけど、実は私、特急券なしでJRの特急に数回乗ったことあるんですよ...本当にごめんなさい。車掌さんも回ってこないからいいかと思って...新青森から青森とか宮崎空港から宮崎とか短区間だからいいかと思って...本当にごめんなさい》
“鉄道の不正利用”告白でトレンド入り
11月下旬、Twitter上でこうした“特急券なしで特急に乗った”ことを懺悔するツイートが相次いで投稿され、 “特急券なし”というワードがトレンド入りした。
鉄道運輸規定によると正当な運賃をごまかすなど、鉄道の不正利用があった場合は、正規運賃に加えて、増運賃で合計運賃相当額の3倍の支払いを求めると定められている。
“特急券なしで特急に乗車した”ことを告白すれば、罰金のリスクがあるにも関わらず、なぜこのような投稿が広がったのか。
その理由について《特急券なしがトレンドに入ってる?ってことなんだけど。 一応特急券なしでも特急に乗れる区間みたいなのがあったりするんよね》と、リプライ欄などではすかさず解説が入った。
実はこの“特急券なし乗車”は、“特急料金不要の特急列車の特例区間”をネタにしたツイートだったのだ。
次々と不正利用を“自白する人”が現れる
一方で、本当に不正乗車を自白する投稿も見られ、《特急料金不要な事を知っていてネタにする人と、キセル自慢する人が入り乱れて地獄のタイムラインになりつつある》などと、炎上が加速する事態になっていた。
今回のトレンド入りの発端となった、冒頭のツイートの投稿主に取材を申し込んだところ、快諾してくれた。ITエンジニアをしている35歳の女性で、大の鉄道ファンだそう。
「過去のツイートを見返した際にこの“特急券なしで特急に乗った”を見つけて、同じ趣旨で内容を変更してツイートしただけなんです。
ただ、不正乗車などの誤解を招かぬように営業規則で認められている区間に乗車している旨を記載していました」
この投稿主によると、‘19年にTwitterの鉄道ファンたちの間でこのようなツイートを発見。それを真似したのだが、当時は今回ほどの反響はなかったという。
「改めて私がツイートを行ったことで急速に広まり、トレンド入りしたのだと思います。過去のツイートでは全く伸びなかったものが、ここまで話題になるとは正直想定していませんでした。なので、非常に驚いています」
投稿主のようにきちんと営業規定を記載したツイートは問題ないが、安易な炎上覚悟ツイートへの“ただ乗り“は危険かも。