『夕暮れに、手をつなぐ』で広瀬が演じるのは、デザイナー志望の主人公・浅葱空豆(あさぎそらまめ)。情報解禁日の先月28日、広瀬はツイッターで「わたしは、空豆ちゃんという野生的な田舎娘ちゃんです。すんごいですこの子。もはや猪役なんじゃないかと思うほど、圧倒される、、笑 ラブストーリーのヒロインには絶対いないタイプの子です。笑」と、自身が演じるキャラクターを紹介していた。
「実は、北川氏の娘さんが『あさぎ空豆』という名義で写真家をしています。つまり、北川氏は広瀬演じる主人公の名前に、娘の名前を使ったわけです」(スポーツ紙記者)
「朝ドラを私物化」と指摘された過去
2015年に発売された北川氏の詩集「恋をしていた。」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)に使われているのは、あさぎ氏の写真。当時、北川氏はブログで「『あさぎ空豆』は、実は私の娘です」「ふたりで遊びで、写真と言葉を、facebookに挙げていたら いくつかの出版社の方が、それを見つけて声をかけてくださいました」と、“母娘コラボ”が実現するに至った経緯を明かしていた。
そのため、北川氏のファンであれば“浅葱空豆=あさぎ空豆”とわかったかもしれないが、一般的にあさぎ氏の知名度は低い。
「『夕暮れに、手をつなぐ』公式側も、特にその点には触れていない状況。関係者がまったく知らないということはないと思いますが、サプライズ発表するような情報でもないので、あえて伏せたままにしているのか……。しかし“脚本家が登場人物に実娘の名前をつけてはいけない”といったルールはないとはいえ、空豆を演じる広瀬やその相手役に起用された永瀬のファンたちにとっては、かなりの困惑要素だと思います」(同)
そもそも、北川氏は『半分、青い。』のヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁)の人生に自身の実体験を盛り込み、それがネット上で「自己投影しすぎ」「自己顕示欲が強すぎる」などと批判されていた。
なお、『半分、青い。』に出てきた“ブロードビーンの写真”も、あさぎ氏の写真だった(ブロードビーンは空豆を意味する英語)。その後、北川氏がツイッターであさぎ氏のインスタ(旧アカウント)を宣伝したため、「公共放送をなんだと思ってんだ」「職権乱用、朝ドラの私物化にしか感じられません」との苦言が寄せられたのだった。
こうした過去を踏まえると、『夕暮れに、手をつなぐ』の主人公に娘の名前をつけたこともネガティブに捉えられる可能性が高い。そうでなくても物議を醸しやすい北川氏のドラマだけに、広瀬や永瀬ら出演者が余計な気苦労を感じなければいいのだが……。