「以前に比べると、不倫をカジュアルに行っている印象を受けます。マッチングアプリの浸透で知らない相手と出会えるようになったのが影響しているのでしょう」
恋愛問題に詳しいコラムニスト・堺屋大地さんは昨今の不倫事情を分析する。
「私は恋愛カウンセリングの依頼を年間1500件ほど受けているのですが、そのうち3割程度が不倫の相談です。最近は既婚者限定の合コンパーティーなども開催されているので、さらに不倫する人が増えているのでは」(堺屋さん、以下同)
地位も名声もある芸能人も不倫
不倫に対する罪悪感が以前より薄れてきていると指摘する堺屋さん。分別があるはずの比較的、高齢の男性までもが不倫という禁忌を犯してしまう。芸能界でもアナウンサーの阿部渉氏は55歳、声優の櫻井孝宏氏は48歳、そして歌舞伎役者の片岡仁左衛門氏は78歳。地位も名声もあり、すべてを失う可能性がある不倫は、あまりにリスクが高い。
10月に30代の女性職員との“局内不倫”が報じられた阿部渉については、アンケートでも厳しい意見が続出。
「NHKの報道にいる人なのに誠実さが失われたと思う」(44歳・女性/東京都)、「家庭生活のお手本的なキャラだったのに、報道後に説明もなく番組を降板し、視聴者を裏切ったと感じて信頼できなくなった」(52歳・女性/神奈川県)
尚、一部報道にあった勤務時間の不倫行為に関しては前田晃伸会長が否定している。
堺屋さんは阿部渉や片岡仁左衛門には共通項があると言う。
「阿部渉さんには長年NHKで要職を務めたベテランアナウンサーで、プロフェッショナルな人というイメージ、片岡仁左衛門さんも歌舞伎界の良心とまで言われるくらい誠実な印象があります。不倫報道が出ると、その誠実なイメージが崩れ、“裏切った”と言われてしまいます」
誠実なイメージがある人ほど驚きは大きいが、そもそも恋愛に対しても誠実かはわからないもの。