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家庭でもホウ・レン・ソウ

 夫の気の利かなさにイライラ。「あなたってどうしてそうなの?」と言いたくなるときは、どうしたらいい?

「妻は何も言わずに家事などを片づけがちですが、職場の仕事のタスクと同様に『報告(ホウ)・連絡(レン)・相談(ソウ)』するのがおすすめ。

 私は夫と1日過ごす日には『今日は原稿を2本書くけど、その合間にご飯作りと洗濯と、あとたまった新聞を片づける』とまず連絡。タスクが終われば、「洗濯が終わったから、今から新聞をまとめる」と報告もします。そこまでして初めて、夫は妻がせわしなく働いていることを理解。『新聞にひもをかけてくれる?』という相談に快く応じ、まとめた新聞を自主的にガレージまで運んでくれるようになります」

 自分の成果を誇らしげに報告するつもりで、明るく「ホウ・レン・ソウ」してみては。

頼むときは利益を強調

 妻が忙しいのに、夫はテレビやゲーム。そんなときに夫にも動いてもらうコツは?

「こういうときは、理論や理屈で攻めるのが一番。特に男性脳には、その行為で利益が上がることを強調されると納得する特性があります。ですから、『あなたが〇〇してくれたら、私は〇〇できるからすごく助かるのよね』というように、夫の行動で成果が上がることを伝えてみては」

 私ばっかり大変と責めたくなるが感情的になるのは損。信頼しているパートナーに相談する心構えで話してみる。

夫の言葉を裏読みしない

「生殖でよりよい異性を厳選するため、異性への警戒スイッチが搭載されているのが女性脳。そのため、妻は夫の言動を『これは攻撃では?』と捉えがちです」

 例えば、夫に「おかずこれだけ?」と言われると、「1日家にいて、おかずはたったこれだけ?」と責められたように感じる妻は多い。

「実は、夫の多くは『このおかずで、ご飯を食べ切ればいいんだよね?』と確認するために、この質問をしています。物事の特徴や仕様など、スペック確認をせずにはいられないのが男性脳の特性。夫の言葉はほとんどがただの事実確認ですから、妻が言葉を裏読みして、卑屈になる必要はありません」

 この場面では、「そうよ。おかずが足りないなら、ふりかけか卵がけにすれば?」と淡々と応じればOK。