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韓国ドラマ『冬のソナタ』が2003年に日本で放送されてから20年。第4次を迎えた韓流ブームの軌跡をプレーバック。
きっかけは『冬のソナタ』、下地はワールドカップ
韓流ブームのきっかけといわれる『冬のソナタ』だが、韓国コンテンツに詳しい法政大学大学院政策創造研究科の増淵敏之教授は、「その前段階に2002年の日韓ワールドカップサッカーで人の交流が本格的に始まったことも要因だと思います」と語る。
初のアジア開催と2か国共催も初めてとなった大会で、日本は初の決勝トーナメント、韓国はベスト4にそれぞれ進出。両国のサポーターが一緒に応援する光景は、かつて“近くて遠い国”といわれた日韓の印象を変えた。
「行きやすい国という下地ができたところに“冬ソナ”が放送され、ハマった人が続出した」と増淵教授。
高校時代の初恋の人との紆余曲折を描いた王道のラブストーリーだが、中高年の女性を中心に支持された。
「繰り返し視聴が多く、今ほど韓国ドラマが放送されておらず選択肢が少なかったので“冬ソナ”に一気に集中した感じがします。中高年の女性がハマったのには諸説あると思いますが、日本のドラマは若者向けで複雑化していた。
シンプルで往年の『君の名は』のようなすれ違いのドラマに引き込まれたのではないかと思います」(増淵教授、以下同)