ヒカキンは「広告単価上がってる」

「トップユーチューバーであるヒカキン(HIKAKIN)さんは、“広告単価がめっちゃ上がっている”と逆に収益が増えていると明かしています。チャンネル登録者数が1100万人を超えるヒカキンさんだけに、視聴者への費用対効果が高い、広告価値がある動画だと判断されているのだと思います。

 これは私の主観ですが、他にもビジネスや金融、美容、趣味実用といった“ためになる動画”を手掛けているユーチューバーは再生回数も安定し、また広告減収の影響をさほど受けていないよに見受けられます。

 一方で、迷惑系を代表するような過激でインパクト重視の動画は、一時は再生回数が伸びるものの長いスパンで見ると有益とは思えず、結局は広告価値がないと見做されて単価も下がってしまうのではないでしょうか」(同・営業スタッフ)

 なるほど、減収を訴える面々が得ていたこれまでの収益が、ヒカキンをはじめとした有益とされるユーチューバーに流れているというわけか。今後は広告価値がないと判断されるユーチューバーが淘汰されるような二極化が進むのかもしれない。

 また前出のITライターは、視聴者側の都合による“変化”にも言及する。

「見ている側も年齢を重ねているわけで、進学や就職、結婚や出産などで生活環境が変わればYouTube視聴に充てる時間も減ったり、また興味が他に移るのは至極当然のこと。ユーチューバーだけが成長せずに何年も同じことをしていれば、それは視聴者離れが起きるというもの。

 一説によると、ユーチューバーが揃って“YouTubeはオワコン化”と叫んでいる理由に、これ以上の新規を参入させないための予防線と見る向きもあります。飽和状態となっている市場だけに、YouTubeでしか稼ぐことができない、それこそヒカルが言う“社会不適合者”はモーリーのような“末路”を辿ることになるのかも」

 ヒカル自身にとっても、“明日は我が身”という戒めなのだろう。