呼ばない人への連絡はタイミングを配慮して

 こういった家族葬トラブルを回避するには、事前の心構えや対策が不可欠になる。

「金銭面は葬儀社に対し、最初の段階で予算額を明確に伝えましょう。これ以上払えないことを告げれば予算の範囲内で収めてくれるはずです。

 サービスの追加については担当者にその都度、金額を確認して不要なら断り、加算がないかも明細を常時チェックするようにしてください」

 人絡みでは親戚やご近所の方、故人の関係者への家族葬の知らせ方やタイミングに配慮しなければならない。

精神的・経済的ダメージを避けるためにも心構えを ※画像はイメージです
精神的・経済的ダメージを避けるためにも心構えを ※画像はイメージです
【写真】コロナ禍以降の葬儀に関する調査グラフ

「家族葬のお知らせは、近親者のみで行うことを十分説明し、理由として『故人の意思を尊重したもの』とすれば、比較的理解を得られやすいと思います。

 タイミングは葬儀前、葬儀後のどちらが正解とは言い切れませんが、葬儀前に知らせると想定外の参列を招きかねないので、葬儀後のほうが身内のみの心安らぐ式を望めるでしょう」

 最後は紹介業者だけに頼らずに葬儀社を選ぶ方法。

「紹介業者が案内する葬儀社も選択肢のひとつとし、自分でも事前に目星をつけておくことをおすすめします。良い葬儀社は施設内外が常にキレイに整備され、従業員の対応も礼儀正しい。一度足を運んでみれば一目瞭然ですよ」

トラブルを避ける!家族葬の心得(4)
葬儀社には予算を具体的に伝える
・追加費用が加算されていないかこまめに確認する
・呼ばない人にはハガキで一報入れるなど配慮を
・紹介業者に任せきりにせず事前に葬儀社をリサーチ