舞台の降板理由も、A社との訴訟問題も、本当であれば“パワハラ”と言われてもおかしくない内容。事実を確かめるべく、3月上旬、山崎本人に電話で話を聞いた。
直撃に語った“嘘”
─『大江戸桜誉賑』の降板は、稽古中に共演役者を大勢の前で叱責したことが理由?
「いや、僕が椎間板ヘルニアになって、降板せざるをえなかったということだけです」
─稽古中に叱責したこと自体、なかった?
「ございません」
─出演料に関しては、満額支払われる形での降板?
「それに関しては、回答を差し控えさせていただきます」
─昨年10月、A社から民事訴訟を起こされている?
「それはノーコメントで」
─高圧的な言動があったと聞いています。
「事務所に聞いてください」
そう話すと、通話を終えた。
稽古場での出来事に関して真っ向から否定し、あくまで「体調不良」の理由を説明した山崎。しかし、彼は降板発表の前日である2月28日、自身のツイッターで《身体のメンテナンスは、ととのいました!》と、万全の状態であることを明かしている。
詳細について、山崎が現在所属する事務所に改めて問い合わせたところ、
《演技について自分への怒りもあり、良い作品を作りたいという思いもあり、稽古場でぶつけてしまいました。その後、謝罪をさせて頂きました》
やはり、共演役者を叱責したことは事実だったという。
A社との訴訟問題については、《訴訟記録のとおりで、当方から反論をおこなっております》とのこと。妻との関係について尋ねたところ、《昨年の6月に協議離婚が成立しております》と、離婚の事実を認めた。
裁判について、さらに詳しい話を聞くためA社にも問い合わせたが、「まだ係争中のことなので、詳細に関しては控えさせていただきたく存じます」とのことだった。
数多くの作品で活躍する“いぶし銀”なバイプレーヤーが、人知れず起こしていた“パワハラ”問題。輝きを失わぬよう磨くべきなのは、演技力だけではない。