「棺桶の顔はきれいなもんやった」
「あの日は横断歩道を渡った先にあるポストに郵便物を投函しに行くところやった。頭を強く打ったみたいだったけど、棺桶で眠っている原井さんの顔はきれいなもんやったよ」(近所の主婦)
原井さんの実家は祖父の時代から70年以上も続く鉄工所を営んでいて、2人姉妹の長女だった恵子さんが家業を継いだ。
「ご主人は婿入り養子で、社長をやってはって、従業員は10人ほど。惠子さんも事務などをまだやってたけどな。恵子さんがいなくなったんやから、これからが大変やろう」(別の近隣住民)
24日、同府柏原市にある寺で亡くなった松中さんの葬儀が行われ、100人を超える参列者が集まった。
「事故当日はお彼岸のために、生野区の実家のお墓参りに行っていたとか。15年ほど前にご主人を亡くされて、苦労した人やね。昔もいまも民生委員をやっていて、やさしくて、面倒見がようて、顔も広い、とてもええ人やったよ」(弔問客)