容疑者が元恋人に宛てた幼稚なメッセージ
《別に俺はつきねに帰りとかだって恋愛とか浮気に発展しないって約束できるならなんもいうきないし 暴力とかだってやらないようにはしてるし、がんばりはしてる 〇〇とか誕生日とか色んな思い出もあるし、メロもいるし、できればこれからも仲良くしていきたい 2、3日頭冷やしたり冷静になっても〇〇がどーたら思うならそれでもいいし 嫌な思いさせてごめんね》(※人名、地名が特定されるものは〇〇に修正しています)
29歳にしては幼稚な文章と思えるが、事件が起きる前日まで連絡をとっていた知人へのメッセージにも、容疑者の幼稚な文言が並ぶ。
《かえりたくない》
《ひととはなしたい》
《ぶちまけたい》
《つらい》
《ころしたい》
《うらぎりやろう》
《いじめ》
《きらい》
《しにたい》
《きらい》
まるで思いついたことをそのまま打ち込んでいるようだが、このようなメッセージはわずか数時間で1000通に及んだという。
「友人は南容疑者からのメッセージに“落ち着いて”などと返信していましたが、一方的なメッセージは止まることはなかったそうです。それもほぼ全部ひらがなでつづられていました。事件前日にはこの友人と会った際に市販の薬を過剰摂取した状態で現れ“月音もいなくなったから俺も死ぬ”と言っていたそうで、このときも薬で酩酊状態だったのかもしれません」(全国紙社会部記者)
ネットの人間関係に詳しいジャーナリストの渋井哲也さんは南容疑者の人物像についてこう分析する。
「衝動性が高いと思いました。SNSなどで短文のメッセージを羅列するのは衝動性を表しています。相手の反応は気にせず、とにかくただ自分の気持ちを吐き出したい場合に多いメッセージの書き方だと思いました」
とし、殺人に関しても衝動的だったと予測する。
「事件の3日前、別れ話をされた日に包丁を買ったのは、彼女に対する脅しのためとも考えられる。事件前日も酒を飲んだ上に市販薬でオーバードーズしていたようですから、酩酊状態でフラフラしたまま衝動的に刺してしまったのかもしれない」(渋井さん、以下同)
2人が出会った当時、南容疑者は千葉県在住の26歳。川村さんは名古屋市在住の15歳。どのように知り合ったのか。
「考えられるのはSNSかオンラインゲーム、配信アプリだと思います。2人の年齢や住んでいた地域から考えてもマッチングアプリというのは考えにくい。川村さんは付き合って1年でこれはマズいと気づいて別れを切り出しているので、普通の感覚を持ったまともな女性でしょう。普通の感覚を持っていたがゆえに殺されてしまった。イギリスの研究では、ストーカーの8割は、被害者から相談のあった警察から警告があると収まるといわれています。警察に相談して欲しかったですね」
事件当日、和歌山県に住む南容疑者の家族から愛知県警に安否確認要請の連絡が入っていたという。
「前日、酩酊状態の南容疑者は家族にも連絡をしたようなんです。その際に心配した家族が愛知県警に連絡した。事件とちょうど同じ頃、南容疑者のアパートを署員が訪れベランダの窓を壊して中に入ったといいます」(全国紙社会部記者)
あと1日早ければーー。