2020年8月に俳優引退宣言をしたのち、2022年5月に格闘家デビューを公表した、元俳優・高岡蒼佑（41）。高岡といえば国民的女優・宮崎あおいとの離婚や傷害事件などで度々世間を騒がせてきた印象を持つ人も少なくないだろう。しかし、あるYouTubeチャンネルのインタビューで露わになった“意外な人間性”により、視聴者の見る目が変わりつつあるようだ。
そもそも高岡蒼佑は、俳優時代は演技派として有名だった。映画『パッチギ!』（2005）で北朝鮮に渡ろうとする在日朝鮮人2世のアンソン役を演じ注目を集め、その後ドラマ『ROOKIES』（TBS系、2008）など話題作に出演。映画『さんかく』（2010）では主役を演じた。演技力の高さは評価され、実際に高崎映画祭最優秀新人俳優賞（『パッチギ!』）、日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞（『さんかく』）なども受賞している実力派だ。
しかし炎上騒ぎや傷害事件などを経て、2020年8月3日にインスタグラムで引退宣言。
《誇らしくもあり、険しくもあった、役者という道から、本日を持って退かせて頂きます。体力はありますが、気力の限界。全て出し尽くし、演りきりました》
ファンから惜しまれながら表舞台から去った2年後、40歳にして格闘家デビューを果たす。過酷な訓練を経て出場した2戦ともに見事勝利をおさめ、今年の1月に引退を表明。他にもYouTubeチャンネルも開設し、主に格闘技の試合の様子や対談動画をアップしている。
精神科に通いながら自殺未遂も経験
そんな高岡蒼佑が今回インタビューに応じたのは、チャンネル登録者110万人超えのYouTubeチャンネル『街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜』だ。『街録ch』は、多様なジャンルの人々に自らの半生について語ってもらうことがコンセプトのチャンネルで、4月28日に「高岡蒼佑/大ブレイクの裏で自◯未遂/『アイツは薬と関東連合』超大物俳優が流したデマ」が公開された。瞬く間に話題となり、視聴回数は40万回以上にも及んでいる（5月6日現在）。
動画では、高岡の生い立ちや過去に起きた騒動の裏事情について赤裸々に語られている。少年時代に抱いた大人への不信感が自身の人格を形成していったことを振り返り、10代でホームレスになった壮絶な過去も告白。また、俳優時代に同業者にデマを流されたり、精神科に通いながらも自殺未遂を経験したことなど、今まで語られてこなかった葛藤についても触れた。
動画のコメント欄には、
「聞いていて胸が苦しくなりました。テレビやマスコミ伝いの高岡さんのイメージとは全く違う印象を受けました」
「どの世界も仕事仲間は付かず離れずがよくて真っ直ぐで正しい人ほど消耗して損をてしまうのね」
「そこらのくだらんテレビ界のオトナとは比べ物にならないくらい素直で真面目で物事に対して丁寧に深く考える方なのだなと思いました。役者さんとして戻られたら大歓迎ですが、生きていて幸せだと思える高岡さんらしい人生をこれからも送られますように…」
など、応援メッセージや今までの印象と変わったという声が溢れていた。なかには、元妻・宮崎あおい(37)との“過去”についてのコメントもちらほら。
