戴冠式当日が近づくにつれ、秋篠宮ご夫妻への逆風は強まっていったが、
「紀子さまは張り切っておられるご様子でした。政府専用機のご搭乗はもちろん、イギリスへの公式訪問も、他国の戴冠式へ出席されるのも初めて。日本の“次期天皇の妻”として、世界中に認知される貴重な機会を大切にしたいというお気持ちが感じられました」(宮内庁関係者)
紀子さまの「園遊会」への意気込み
抜かりなく準備を進めてこられたが、出発前日には想定外のアクシデントも。
「5月3日、同行を予定していた職員のコロナ感染が判明したのです。ご夫妻は濃厚接触者ではありませんでしたが、緊迫した空気が漂ったことは言うまでもありません」(同・宮内庁関係者)
こうして迎えた出発当日。赤坂御用地を後にした紀子さまは、沿道に集まった約20人の前で車窓を開け、最高の笑顔を披露されたのだった。
イギリスには同4日から7日まで滞在し、5日にはバッキンガム宮殿で開かれたチャールズ国王主催のレセプションに、ご夫妻で出席された。紀子さまは、各国の王室と積極的に交流されていたという。
「皇室外交といえば、元外交官の雅子さまのイメージが強く、これまでの紀子さまは、控えめな印象でした。しかし今回の訪英により、悲願の“海外デビュー”を果たされたことで、皇嗣妃として自信をつけられたとお見受けします」(宮内庁OB)
国内で湧き起こる批判を背に、イギリスで大役をこなされた秋篠宮ご夫妻。帰国後は、張りつめていた糸が一気に切れてしまいそうなものだが、
「5月11日には『園遊会』が'18年11月以来、4年半ぶりに開催されます。紀子さまには“園遊会でも存在感を示したい”との意気込みがうかがえますね」(前出・宮内庁関係者)
春と秋の年2回、赤坂御苑で行われる園遊会。コロナ禍の影響で中止が続いていたため、令和になって初めての開催となる。
「感染状況などを踏まえて、参加者はマスク着用、ソフトドリンクの提供のみになるなどの対策が講じられます。例年だと約2000人の招待者も1300人ほどに絞られました。
今回は、国民栄誉賞を授与された車いすテニスの国枝慎吾さんや、スピードスケートの高木美帆選手など、多くのメダリストが出席する予定です」(皇室担当記者)