「'18年に行われたアブラーズのライブには、フミヤさんが“ミッシェル藤井”名義で参加しました。『涙のリクエスト』を歌っていましたね。40周年でまた顔合わせができればいいんですが、全員が集まるのは難しいでしょう」(スポーツ紙記者)

藤井フミヤを批判した高杢は今

 高杢は'03年に暴露本を出版し、フミヤとの対立が決定的に。徳永さんの葬儀で高杢と鶴久が発起人から外されたことで、確執が深まった。

「暴露本では、フミヤさんが芹澤さんの曲を歌わなくなったのは、自分のオリジナル曲で楽曲印税が欲しいからだと強く批判していました。高杢さんは解散後に俳優としても活動していましたが、'02年に胃がんが見つかり、大手術。以降は闘病をテーマにした講演会などに登壇していましたが、現在は芸能活動からは離れているようです」(同・スポーツ紙記者)

(右から時計回りに)鶴久政治、高杢禎彦、藤井フミヤ、大土井裕二、藤井尚之、徳永善也さん、武内享
(右から時計回りに)鶴久政治、高杢禎彦、藤井フミヤ、大土井裕二、藤井尚之、徳永善也さん、武内享
【写真】約10億円で売り出された藤井フミヤの豪邸、若かりしころのチェッカーズ

 高杢は埼玉県にある妻の実家の旅館を共同経営者として手伝っている。近況を聞くために旅館に取材を申し入れたが、返答はなかった。そこで現地を訪ねてみた。

「高杢さんはスタッフとして働いていて、お客さんの送迎もやっていますよ。地元で芸能活動はしていませんね。元チェッカーズということも言いませんし、すっかり一般人として暮らしています」(近所の住民)

 旅館の外観は古びているが、内装はリフォームされている。食事の提供はなく、素泊まりで1泊7000円だった。

「以前は食事と温泉でにぎわっていましたが、今は近くの免許センター利用者や工事現場の関係者が泊まるぐらいです。コロナ禍で大変だったみたいですが、夫婦でほそぼそと経営しているようです」(別の住民)

 福岡で仲のいい仲間で結成したバンドだったが、40年後の今ではハートはギザギザ。もう一度チェッカーズを見たいという“涙のリクエスト”は届かないのか……。