歯周病の超悪玉菌が脳を萎縮させる

「歯周病」と聞くと口内だけの問題と思いがちだが、口腔衛生学の専門家である花田信弘先生は、「歯周病が認知症を引き起こす要因になることが近年の研究でわかってきました」と教えてくれた。

「歯周病の代表的な原因菌の1つであるポルフィロモナス・ジンジバリス菌が血管内で毒性物質を作り出すと、血流に乗って脳へ到達。結果、アルツハイマー型認知症になりやすくなると考えられているのです」

 歯周病菌は舌についた舌苔にもいるので、歯と一緒に舌も清潔に保つことが重要。菌が多い寝起きは歯磨きだけではなく、舌磨きもお忘れなく。

ワザ4:「舌みがき」

 朝イチの舌みがきが認知症を遠ざける

【やり方】

(1)手指を清潔にし、濡らしたガーゼを指に巻く。舌ブラシがあればそれでもOK。

(2)ガーゼで、舌の表面を奥から舌先に向かってやさしく数回なでる。目安は舌が薄ピンク色になるまで行う。

花田信弘先生●鶴見大学名誉教授。福岡県立九州歯科大学大学院修了後、長年にわたり、微生物と健康の関係を研究。著書に『毒出し!舌みがき』(河出書房新社)などがある。
花田信弘先生●鶴見大学名誉教授。福岡県立九州歯科大学大学院修了後、長年にわたり、微生物と健康の関係を研究。著書に『毒出し!舌みがき』(河出書房新社)などがある。
教えてくれたのは……花田信弘先生●鶴見大学名誉教授。福岡県立九州歯科大学大学院修了後、長年にわたり、微生物と健康の関係を研究。著書に『毒出し!舌みがき』(河出書房新社)などがある。