サクラ中の社員たちの“生々しい共有”

常態化するサクラ行為は、本来の正義である“学生ファースト”に反していると、問題を感じた社員が暴露に至ったのだと思います」(同・リクルート関係者)

 事件発覚後、同じく就活サイト大手の「マイナビ」からも、同様の事態が確認されたと謝罪文が出されている。

 ベンチャー企業の人事担当者に話を聞くと、

オンラインセミナーで、社員が学生のフリをして質問していることには何の驚きもありませんし、まぁそうだろうなという印象

 とそこまで驚いた様子もない。

《申し込みに関する質問が来たテイで演技し、「申し込みに関する質問ありがとうございます♪もう一度一緒に申し込みしてみましょう!」と質疑応答時間中に複数回ブロードキャスト(※全体配信)を実施。【結果】UU13名、予約数68件獲得》といった、何とも生々しい部分までも。

「就活サイトへの登録を促し、クライアントである企業の説明会日程を予約させる、という学生の動線までを意識した上でのサクラ行為であったことが問題。とにかく営業成績を、という悪しき風習が露呈された形になっています」(前出・リクルート関係者)

 希望を持った就活生を失望させてはいけない。