そして冒頭でも触れた、とにかく明るい安村は4位にランクイン。イギリスでのチャレンジを称賛するコメントが多く寄せられ、裸で世界に打って出た彼の勇気が、ランキングに反映されたようだ。
6位のロバート・秋山竜次(44)は、梅宮辰夫をはじめ男性芸能人のお面をつけて半裸になる“身体モノマネ”で、厚みのある上半身を披露している。本人の身体に似ているかどうかはさておき「くだらないことも、やり続けてシリーズ化するのがすごい」(54歳 大阪府)「身体を張ったものだけでなく、どの芸も面白い」(46歳 愛知県)などのアンケートコメントが象徴するように、彼の笑いの才能に票が集まった。今後も秋山独自の感性で、身体モノマネの可能性を広げてほしい。
YouTubeでも人気の裸芸人たち
続く7位に入ったのは“ワンクールのレギュラーより1回の伝説”を掲げ、お茶の間に幾度となくインパクトを残した江頭2:50(57)。以前は先出の出川哲朗と双璧をなす「嫌われ芸人」だったが、彼の評価にも変化の波が訪れている。
「江頭さんは“キワモノ裸芸人”としてテレビに出ては、女性たちから嫌われ続けてきたレジェンド。特に昔のバラエティーは、彼の登場により女性が悲鳴をあげるという演出が定番だったので、彼の存在に助けられたテレビマンもたくさんいたと思います。しかし、自身のYouTubeで彼のストイックさや人柄が視聴者に伝わった結果、どんどんファンが増えています。江頭さんは、個性があってカッコいい唯一無二の存在ですよね」
実際に「キモいと言われていたころから私は大好き。今やっとYouTubeでエガちゃんの男気や優しさ、面白さが伝わるようになってうれしい」(54歳 群馬県)という熱いメッセージが往年のファンからも届いている。きんに君と小島よしお、そしてエガちゃんと、YouTubeは裸芸人にとって人気の起爆剤になっているのかもしれない。
図らずも、裸芸にまつわる時代の変遷と、裸を貫き通した芸人たちの軌跡をたどることとなった今回のランキング。裸芸に強い思い入れがある徳光さんも「個人的に勉強になりました」と語った。週刊女性は、どんな季節もどんな時代も、裸で戦う彼らを応援します!
取材・文/とみたまゆり