「その後、改めて問い合わせた人によると、小田急は“女装した男性が女子トイレに入るのを見たら、すぐ駅員に通報してほしい”“多目的トイレに案内し、拒否した場合は駅員から警察に通報する”“LGBT法案があるから対応できないなんていうことはあり得ない”と答えたそう。通報があればすぐに対応してくれることが明らかになり、安心した人は多いようです」(全国紙社会部記者)
多目的トイレを必要としている人は…
炎上騒ぎもこれでひと段落。と思いきや、一部からは別の問題が指摘された。
「多目的トイレは多機能トイレ、バリアフリートイレ、優先トイレとも呼ばれ、通常の設備ではうまく用が足せない人たちのために設置されているもの。ツイッターでは、《優先トイレを自称トランスジェンダーの健康男性に勧めるのは止めてください》《健常な女装男性のせいで身体が不自由な人や授乳・オムツ替えをしたいママが利用できなくなるのはどう考えてもおかしい》といった意見が殺到。女装男性を多目的トイレに案内すると、本来必要としている人たちの利用が阻害されかねないということで、別の対応方法を求める声が寄せられています」(同・社会部記者)
小田急の公式サイトを確認すると、「駅のバリアフリー設備」として多目的トイレが紹介されている。説明文には、《車いすをご利用のお客さまやオストメイト(人工肛門や人工ぼうこうを持った人のこと)のお客さま、小さなお子さま連れのお客さまにも安心してご利用いただける「多目的トイレ」の設置を進めています。現在、全70駅のトイレが車いす・オストメイト対応になっています》との記載があり、あくまでも身体が不自由な人や子連れの人たちのためのトイレとされている。
さまざまな問題が浮き彫りになっている、トランスジェンダーのトイレ利用。“多目的”の解釈をめぐる論争に決着がつく日は来るのか――。