ほかにも、副社長などの上層部が従業員の服従度をはかるため店舗を視察する『環境整備点検』というイベントがあるなど、外部の調査委員会からもさまざまな問題点が指摘されている同社。斉藤鉄夫国土交通大臣は7月21日、ビッグモーターへの聴取の日程は調整中としたうえで、道路運送車両法の違反が認められれば、立ち入り検査も検討すると明らかにした。
過去のCMが「特大ブーメラン」
もはや収束不能なほどに燃え広がっているビッグモーターの炎上。俳優・佐藤隆太が出演するCMもイメージの低下を懸念して放送中止を協議しているというが、そんな中、ネット上では過去に放送されていたCMが話題となっていて……。
「2006年に放送されていた、西村まさ彦さんを起用したCMが“特大ブーメラン”だと話題になっています。その内容は、中古車販売店の従業員が顧客の車を乱雑に扱い、損傷させた上で不当な査定をするというもの。ドアを拳でガンガンと激しく殴打し、叩きつけるように何度も開閉したり、運転席に座った状態でハンドルやウインカーを乱暴に扱ったり、さらには、エンジンルームの部品を力ずくでもぎ取り、その部分から激しい水蒸気を噴出させたり……。自分でそんな“破壊行為”に及んでおきながら、従業員は“高くは買い取れませんね”と言い捨てるんです。まさに今回の騒動を想起させるような内容ですが、極めつきは最後のシーン。タキシード姿の西村さんが“車売る前にお店選ばなきゃ!”と宣言するもので、不正請求が明るみになった今ではとんだ皮肉になってしまいました」(広告代理店関係者)
ツイッターでは、
《当時からやっていたことをCMにしたのか》
《自ら暴露していたとは》
《壮大な伏線回収、特大ブーメランで草》
など、騒動と結びつく内容に驚く声が多く寄せられている。
多くの国民の生活に関わる中古車販売会社の、あまりに杜撰な運営体制。CMに出演していた西村が言うように、車を売る際には、店選びに細心の注意が必要だ。