活動再開までには、多くの芸人たちが支えてくれた。
「どの人って名前挙げるのが申し訳ないぐらい、ほんとにたくさんの人にお世話になりました。千原ジュニアや、サンドウィッチマン、よゐこの有野(晋哉)さんとか……。プライベートでも仕事の面でも、多くの方々にたくさん助けていただきました」
“余計なことするからや”って怒ってくれた師匠とは
松竹芸能の大先輩は、木本を叱りながらも……。
「最初に“余計なことするからや”って怒ってくださったのが(笑福亭)鶴瓶師匠でした。“笑いだけしとったらええねんって言うたやろ”とも。そして“嫁さんに心配かけやがって。おまえなんかどうでもええねん! 大丈夫なんか、嫁さんは”って言われて。
その夜は“頑張れって言葉も言われへんわ、アホらしい。もういいです、もう今日は電話切ります”って切られたんですよ。で翌朝に“寝れたか?”って電話をくださって。“いや、寝れませんでした”って言うと“そりゃそうやわな。で、飯は何食うてんねん。ちゃんと食わなあかんよ”って、食料を送ってくださいました」
同じ道の先を歩く“先輩”も。
「活動をもう1回しようとなったときに、さらば青春の光の森田(哲矢)がすぐに連絡くれて“個人事務所のことだったらいろいろ経験してきてるから、なんでも聞いてくださいね”と言ってくれました。あいつはそういう、実は優しいとこあるんですよ。
ちょっとしたことを相談し始めると、あれもこれも……となってしまうから、今のところ具体的に相談はしてないんですけど、大きな壁にぶち当たったときは“森田兄さん”に相談しようと思ってます(笑)」
昨年11月に亡くなった渡辺徹さんも、木本を支えた1人だ。
「徹さんには、30年近く可愛がっていただいていました。僕らやサンドウィッチマン、ナイツ、ますだおかだなど、芸人のことをすっごく愛してくださって。それで、'15年に『徹座』っていう1年に1度のお笑いライブを立ち上げはったんですよ」