そのトラブルにより、店舗をかわるはめになったのは、添い寝マッサージ店に勤めるアキラさん(仮名・26歳)だ。添い寝マッサージとはその名のとおり、添い寝するだけのサービスのはずだが……。
「添い寝しているうちに気分が高まる女性が多いんですね。この世界は線引きが曖昧で、あくまでキャストとお客様の関係性で生まれるので、求められるとついついサービスしていたんです」
自慰行為を盗撮される
同意の上ならば問題はないと思うが……。
「お客様同士でつながっている場合があるんですよ。挿入するお客さんとしないお客さんがいて、それをバラされてしまって。当然、挿入されていないお客さんは怒りますよね。お店の掲示板にアンチ活動をされて、店舗を移りました」
と、苦い思い出となったという。前出の颯さんは、
「挿入しなくてもイッた顔が見たいとリクエストされることが多くて、オナニー見せてという要望が多い。これは僕にすごくお金を使ってくれる方には時々見せてあげますが、ひどいのはそれを盗撮されていたんです」
添い寝のアキラさんも、
「利用者さんのご要望は本当に多岐にわたりますが、元彼になりきってくれというリクエストが多い。声のトーンや話し方を指示されるんですけど、ちょっとでも違うとお怒りになられるし、チェンジを申し出られることも。
お客様がヤクザ系の人を送り込んでくるトラブルも聞いたことがあります。要潤さんは“認識不足でした”と言っていましたが、シロウトが簡単に手を出せる世界ではないと思いますね」
違法風俗店の経営がバレたら俳優としての活動は当然アウトだったはず。もしも実現していたらNHK連続テレビ小説『らんまん』の当たり役に会えなかった? 客として利用する分にはいいが、キャストは苦労が多い世界のようだ。