親子で揉めるケースも
「今は日本も共同親権が議論されるようになってきました。そういった中で、子どもの意思に関係なく、SNSなどで親権について一方的にあれこれ言うのはいかがなものかと思います。親権争いを世の中に公開することで、もし子どもが成長して目にしたら傷つくことになるのではないでしょうか。
また、新たに出会ったパートナーが、過去の相手への攻撃的な投稿を見てしまったら複雑な気持ちになると思います。一時の感情だけで投稿するのではなく、一定の配慮が必要ですね」(高祖さん、以下同)
親権問題以外に、子どものデジタルタトゥー被害はどんなものがあるのだろうか。
「報道でもよく聞きますが、女の子が裸の写真を拡散されたとか、そういった性被害を受けているケースが多いですね。あとは、親が勝手に子どもとのやりとりや写真をSNSに上げてしまって友達などに見られ、本人は実は公開してほしくなかったために揉めるケースもよくあるそうです」
電信柱などにある街区表示板が写り込んでいたため、自宅住所がわかってしまい、トラブルに巻き込まれる場合などもあるそう。
こうした被害は今後も増えていくのだろうか。
「一度ネット上で広まったらなかなか消せないので、今後もなくならないのではと思います。あまり件数が増えるようでしたら、こども家庭庁などがSNS投稿におけるガイドラインを定めるなど、対策が必要になってくるのではないでしょうか」
芸能人のみならず、一人ひとりの意識改革が必要なのかもしれない。