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ー 収納に余白を作ったら家計に余裕が生まれた
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ー なごみーさんが捨てて貯まるを実感したこと

 元ズボラ主婦のなごみーさんは小学生を筆頭に4人の子どもを持ち、一時は部屋がモノであふれ返っていた。

収納に余白を作ったら家計に余裕が生まれた

「汚い部屋にいると頭の中もとっ散らかるんです。家事の効率が悪くなって寝る時間が遅くなり、疲れがとれないからごはんを作るのが面倒で。スーパーのお惣菜や出前に頼って出費がかさみ……まさに負のループでした」

 家計簿はつけていたものの食費を削って貯金できるのは微々たる金額。子どもの教育費4000万円貯金を目標に、9年前、家賃が抑えられる郊外への引っ越しを決意した。

「固定費を削らなければ大きなお金は貯まらないと気がついて。そこから“捨てて片づける”スイッチが入り、スッキリ暮らせる快適さにも目覚めました」

 モノを取捨選択する楽しさにハマり、翌年には整理収納アドバイザーの資格も取得。

「家計も整理収納も枠の中で考えるのが似ています。独身のころは100万円借金した経験もありますが、収入の枠内で生命保険の見直しや投資などをすすめた結果、10年間で1000万円もの貯蓄ができました」

 不用品を手放して捨てなくていい買い方も意識するようになった。

「買うときに自問自答するんです(笑)。何のために、いつ、どこで使うの?今持っているもので代用できない?と」

ただモノを詰め込んでいた状態から、必要なモノだけ残してスッキリ!
ただモノを詰め込んでいた状態から、必要なモノだけ残してスッキリ!

 例えば、100均で売っているネギカッター。毎日ねぎの千切りを食べるならいいけど、月に1回しか使わなければ残りの29日は引き出しの中で場所をとる邪魔な存在だ。

「便利だけど包丁で済むからいらないなと。安く買えても利用頻度が低くて捨てそうなモノは最初から買いません」

 身軽な生活をマネしたいけれど、捨てる行為に罪悪感がある人はどうすれば?

「自分で必要なモノを“選び取る”と考えればラクになる気がします。本当に大切なら捨てるかどうかの選択肢にも入らないと思うので、選んだモノ以外はいらないと思えるのではないでしょうか」

 捨てるモノを決めるのではなく、必要なモノを選ぶ。逆転の発想ができれば“高かった”、“いつか使う”なんて言い訳も飛んでいきそう!

「たくさんモノを持っていた昔は漠然とした不安があったのに、少なくした今はなんとかなる自信がつきました」