危険な食べ方4:毎食の炭水化物は控える
ご飯の量を減らすと寿命を縮めることに!?
メタボ対策としてご飯を控えめにしている人も、60代になったら解禁を。
「太ってはいけないと思ってご飯を少なめにし続けていると、気づかないうちに食べられる量が減ってしまうのが60代以降です。食事の総量が減ると、体力がどんどん落ちてしまうので、逆に“しっかり食べよう”という気持ちでいることが大切。
ややぽっちゃりぎみのほうが健康的に長生きできるということも最新の研究で明らかになっています」
また、ご飯やパン、麺類といった炭水化物(糖質)の摂取量と総死亡率の関係を調べた研究によると、摂取量が食事全体の50~55%の人がもっとも寿命が長く、30%未満の人はそれより4年も短かったという報告も。
「日本人の炭水化物摂取量の平均は約60%なので、メタボと診断されていない限り、もともと無理に減らす必要がないのです」
1食につきお茶碗1杯分(約150g)を目安に、毎日3食しっかり食べること。
危険な食べ方5:肉の脂身はなるべく避ける
モモやロース肉で若々しい肌もキープ
「高血圧や動脈硬化などを防ぐため、コレステロールを増やす肉の脂身は避けてきたという人は多いと思います。でも、65歳を過ぎたら、コレステロールは絶対悪ではないのです」
例えば、コレステロールはホルモンや免疫細胞の材料になって病気から身体を守ってくれたり、肌のうるおいを守って見た目の若々しさを保つことにも役立っている。
さらに、エネルギーとして消費されにくいので、スタミナの強化にも。徹底的に排除するのではなく、量に注意して取り入れることが望ましい。
「脂身が特に多いバラ肉やひき肉、鶏の皮などは避けて、脂身が比較的少ないモモやロース、ヒレ肉を選んで食べてみましょう」
また、オリーブオイルや植物油、魚の脂であるEPAやDHAはコレステロール値を下げる効果が期待できる。特に、エキストラバージンオリーブオイルには炎症を抑える効果もあり、積極的に使って。