「逆にガツガツしていて周囲に媚びていたのは、宮沢さん」と、宝泉氏が語る宮沢りえは、94票を獲得しての第3位。
「すごく上品で、役者さんとしても一流。お互い愛し合ういい伴侶を得て、ますます美しくなっていると思う」(大阪府 52歳)
「昔はいろいろと苦しんだと思うけど、今はパートナーもお子さまもいて、仕事を余裕を持ってこなしている感じがステキです」(埼玉県 52歳)
「波瀾万丈であったけど、今は再婚して落ち着いている感じがいい」(岡山県 66歳)
波瀾万丈から生まれる“安堵”
“リハウスの白鳥麗子”で注目を集め、人気絶頂のときに貴乃花との婚約破棄─。そこからは激ヤセ、結婚、離婚そして森田剛との再婚と、まさに波瀾万丈の人生を送ってきた。
「本人は媚びる気がなかったかもしれないけれど、お母さんの“りえママ”が媚びさせていた部分が大きかったかなと。あの母娘は2人でひとつみたいなところがあって、お母さんのコンプレックスとか、上昇志向が娘のりえさんにも重なり“2人で頑張る”といった感じになっていましたよね。
でも、お母さんが亡くなったタイミングで“自分はこうしたい、こうなりたい”という意思が宮沢さんの中に出てきたのだと思います」
まさに病んでいた時期の出口が、自分の意思というものが見えてきたころと宝泉氏は分析。そこで世の中の女性から“痛い存在”と思われなかったことがよかったと続ける。
「あれだけの境遇の中にいながら、今は好きな人と一緒に幸せに暮らしているということが、みなさんの共感につながっているのでしょう。
彼女のような人生を普通の人が送ったら、言い方は悪いですけど壊れてしまいます。うらやましい、という気持ちではなく、幸せになれて本当によかったと安堵した部分が強いのだと思います」
あんなふうに生きてみたい、ではなく、現状を見て“よかった”と胸をなでおろしたという意味が強いのかもしれない。