大谷翔平の“窮地”に歯止めがかからない。
日本時間8月24日に判明した右肘内側側副靭帯損傷。これにより今シーズンの投手としての登板は絶望となったが、打者としての出場は継続していた。ところが、
「日本時間9月5日に、試合前の打撃練習に臨んでいた大谷選手は、スイングをした際に痛みに悶えるような表情を見せ、ベンチ裏へと引き上げました。その直後に行われた試合は欠場し、翌日の検査で軽い炎症であることが判明。その後も試合の欠場が続き、大谷選手が3試合以上欠場するのは3年ぶりということもあって、心配されているんです」(スポーツ紙記者、以下同)
大谷を無理に出場させる必要がない?
靭帯損傷に続き、また新たな故障に見舞われたのか……。そんな最悪の事態も頭をよぎったが、大谷の欠場には所属球団のエンゼルスの思惑が絡んでいるという。
「大谷選手の靭帯損傷が判明してから、エンゼルスは“大谷を酷使しすぎ”“管理が甘い”などと、球界の“至宝”である大谷選手を守れなかったという批判にさらされました。そのため、少しでもケガの可能性があるなら出場させない、という方針なんでしょう」
現地で取材をするスポーツライターの梅田香子さんは、メジャーリーグの制度も関わっていると話す。
「9月からはメジャーの選手登録枠が26人から28人へと拡大され、出場できる選手の数が増えます。それに伴い、マイナーリーグから有望選手を連れてきて、実力を測る時期でもあるんです。エンゼルスは若手をどんどん試したいという思惑もあり、大谷選手を無理に出場させる必要がありません」
ケガ人が続出し、チームはすでに白旗をあげて来シーズンを見据えた戦いにシフト。だが、そんな周囲の雰囲気に流されないのが大谷だ。
「大谷選手本人はすごく試合に出たがっているみたいですよ。脇腹痛でスタメンから外れたときも、監督に“代走でもいいから出してほしい”と直訴している様子でした」(梅田さん)
ファンとしては一刻も早く身体を万全な状態にし、二刀流を再開してほしいところ。
「現在はどのような治療や手術が最適なのかを検討している段階だと、代理人のネズ・バレロ氏は明かしています。大谷選手にとっての理想は、来シーズンが開幕する3月後半に、まずは打者として復帰し、肘が完治したら投手として復活すること。なるべくリハビリに時間をかけない方法を探っているのでしょう」(前出・スポーツ紙記者、以下同)