9月17日に最終回を迎える堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。日本の地上波ドラマとは思えないスケールの大きさとあり、回を重ねるたびに視聴者を虜にしている。
公式サイトでドラム“裏切り行為”の証拠が公開か
「第1話から第9話の累計無料配信総再生数が、TBSドラマ史上最速で4000万回を突破。多くの伏線が散りばめられているとあり、配信で見返す視聴者が多いのも人気の要因です」(テレビ誌編集者)
結末や演出を検証する“考察班”がアップする投稿やYouTube動画も人気で、最終回の予想が飛び交っているが、残り1話で伏線がすべて回収できるのか? と疑問視する声も。
「19年に日本テレビ系で放送された『あなたの番です』以降、考察ドラマが人気を得ています。TBSも二宮和也さん主演の『マイファミリー』が考察ブームで人気の後押しとなったため、オリジナルストーリーの『VIVANT』では細かい演出にまで伏線が散りばめられています。ですが、“伏線回収”できていないものが多いため、“続編は既定路線では?”という声が多いですね」(同・テレビ誌編集者)
ドラマ好きとして知られるお笑いコンビ・ナイツの塙宣之は、『VIVANT』考察ノートを作り、自身のラジオやYouTubeでさまざまな考察を語るなど、細部までこだわった演出で多くのマニアを生み出している。一方で、後半になるにつれて演出が雑になってきているようだ。
「堺雅人さん演じる“別班”工作員の主人公は81年1月25日生まれという設定。役所広司さん演じるテロ組織・テントの創設者で、乃木の父親であるノゴーン・ベキが実の息子のように育てた二宮和也さん演じるノコルとは7歳差と語っていたにも関わらず、第9話でノコルと出会ったのが87年と紹介されたんです。
乃木は早生まれなので7学年差にはなりますが、早生まれであることが伏線とは思えない。設定ミスにしか思えませんね」(ウェブメディア編集者)
第9話では第7話で主人公・乃木に銃殺されたと思われていた別班メンバーが、病院に入院していたことがテントの日本のモニターから送られてきた動画で明らかになったが、そこでも雑な“匂わせ”があったという。
「7月26日にTBS公式YouTubooで公開されたキャスト最新ビジュアル動画で、別班の熊谷一輝を演じる西山潤さんが患者衣を着用して点滴をしながら歩いているシーンが使われていたんです。
すぐに視聴者の間で別班メンバーの生存説が流れ、日本にいるテントのモニター(潜伏工作員)から送られてきた動画で、そのシーンが実際に使用。生存していたことが明らかになりました」(同・ウェブメディア編集者)
この動画を送ったテントのモニターが明かされないまま第9話は終了。モニターの正体の考察が行われているが、ここでも“匂わせ”と思わしき写真が公式サイトでアップされているという。
「番組の公式サイトにある『エキストラ写真館』で、別班メンバーが入院している病院シーンに参加したエキストラとともに、警視庁公安部のエージェント・ドラムを演じる富栄ドラムさんが一緒に写っているんですよ」(同・ウェブメディア編集者)
動画を送った人物は別班メンバーの顔を知っていないと撮影が不可能なことから、公安の野崎とともに行動をしているドラムは「撮影した人物」の候補の1人として、ネット上でも名前が挙げられている。
「ドラムは第1話で乃木とぶつかった際に盗聴器を仕掛けることができるぐらいスキルが高い人物だけに、別班メンバーの隠し撮りぐらい朝飯前でしょう。しかし本当にドラムだった場合、エキストラ写真館で堂々と“ネタバレ”している理由がよくわからないですが……」(前出・テレビ誌編集者)
加熱する考察合戦。視聴者が納得できる最終回になることに期待したい。