増えすぎてカオス化?
現代の〇〇系で印象に残るものを挙げてもらうと、
「非モテ系男子です。“モテない系”ではなく“モテ系”にあえて否定の“非”をつけることで、より“モテない意味合い”を深めているあたりにそこはかとない悪意を感じますね。声に出すと最初に“非”があることで音も強くなるので、よりいっそう貶める感じがあります」
さらに続けて、
「ウケたのが“つる植物系男子”ですね。絡まる木などがないと生きていけないのはわかりますけど、植物は成長しますから……。やっぱり伸びも縮みもしないどうしようもなさを感じる“ヒモ”のほうが意味合いとしてはピッタリではないでしょうか(笑)」
ルックスを表す〇〇男子についてはある変化に気がついたという。
「顔はソース→しょうゆ→塩、とどんどん薄いほうへと進化していったのが面白いですよね」
細分化し、進化していく〇〇系。エンタメウォッチャー・くのいちこさんが警鐘を鳴らす。
「“このタイプの人はこう”と決めつけるのは危険。類型化に頼らず、自分の目で相手をきちんと見てほしい」
前出の成田さんも、
「カテゴライズすることで人は安心するものですけど、意味合いや分類が増えすぎて、かえってカオス化している印象がありますね」
これも多様性の時代ゆえ?