これはNG!山装備
素人が「これでいいだろう」と考えがちな装備には、実は危険が潜んでいることも……。
●黒い帽子、黒い服でコーディネートする
蜂は秋でも活発で、黒い色に寄ってくる習性が。ウエアは黒以外にし、帽子をかぶって髪を覆う。
「黒い装備は遭難時に発見されにくいリスクも。自然界にない青色のウエアがおすすめ」
●雨具は100均のレインコートを持参
100円均一のレインコートは、汗による湿気を逃がす機能がなく、中はベタベタになり、低体温症のリスクが増す。
「雨が激しくなると外からも水分がしみてきます。専用のウエアを」
●履きなれた運動靴で山へ行く
どんなに履きなれた靴でも、足首は守ってくれない。
「足首まである登山靴を履くことで、特に普段の歩行と違う筋肉を使う下りの負担やケガのリスクがまったく変わってきます」
●いざというときはスマホのライトに頼る
日が落ちたときもスマホのライトがあれば解決と思いがちだが…。
「照らせる範囲が狭く、歩行は困難。手がふさがるので転倒の危険も。ヘッドランプは1人1個必須です」
買うのが高いと感じたら……レンタルもおすすめ!
「1度の登山のために専用のウエアを買うのは……」という人には、レインウエアからザック、登山靴までをレンタルできるサービスも。
例えば雨具上下と防寒着のセットは1泊2日で5000円。登山靴なども含めたセットもある。
日帰りでも必ず持つべき“ファーストエイドキット”
ケガをしたときも、応急手当てができれば下山がぐっと楽に。最低限は備えておこう。
(1)いろいろなサイズのばんそうこう
転べば大きな擦り傷ができる可能性も。大小さまざまなサイズを持っていると便利。
(2)鎮痛剤
ケガをしたときも、痛みを和らげてくれる鎮痛剤があると精神的にも助けになる。
(3)真水
擦りむいたときなどは洗浄が必須。真水があれば患部を洗い流し、清潔に保てる。
(4)テーピング
捻挫などの患部を固定できるほか、雨具が破れたときの応急処置などにも。
(取材・文/仲川僚子)