ラグビーW杯日本代表、日当はたった“1万円”だった！「日本が敗れたイングランドは1試合当たり約350万円」選手たちのリアルなお金事情

８月に行われた壮行会の様子。前列左はキャプテンの姫野和樹選手、中央に副キャプテンの流大選手、右が前大会でキャプテンのリーチマイケル選手

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８月に行われた壮行会の様子。前列左はキャプテンの姫野和樹選手、中央に副キャプテンの流大選手、右が前大会でキャプテンのリーチマイケル選手

姫野和樹（29）主将、フランカー、トヨタヴェルブリッツ、187cm（撮影／渡邉智裕）

ディラン・ライリー（26）センター、埼玉パナソニックワイルドナイツ、187cm（撮影／渡邉智裕）

シオサイア・フィフィタ（24）ウィング、トヨタヴェルブリッツ、187cm（撮影／渡邉智裕）

　日本が強豪・南アフリカを制し、“世紀の番狂わせ”といわれた'15年大会から8年─。着実に力をつけた“桜の戦士”たちの戦いが佳境を迎えている。

　日本は予選プール1戦目のチリには快勝、2戦目のイングランドには12―34で敗れたものの、強豪といわれるチームと互角に戦えるまで成長したことは、世界各国から称賛を受けている。ベスト8入りも夢ではないといわれている彼らだが、そのお金事情はキツいようで……。スポーツ誌ライターが解説する。

日本ラグビー協会からの“日当”

「代表に招集されると、候補選手も含めてその間は所属チームでの活動ができなくなります。代表合宿では連日ハードなフィジカルトレーニングをこなして、それゆえにケガをしてしまう選手も多い。さらに代表選手から外れる可能性まである。そんな彼らに1日で出される手当の金額は1万円なんです。ちなみに先日、日本が敗れたイングランドは1試合当たり約350万円が与えられています」

　日本代表のキャプテン・姫野和樹選手も自身初の著書『姫野ノート』でその日当について言及している。

《候補も含めて代表選手として活動すると、日本ラグビー協会側から日数分の“日当”が支給されるのだが、少し前まで、その額は「1日3000円」だった。少しずつ見直され、最近は1万円程度にまで増えたが、それでも、単純にお金だけで考えれば、引越し作業のアルバイトでもしたほうがずっと割りがいい》

　南アフリカを下した'15年大会の彼らの日当はなんと3000円だったのだ。