山坂哲郎会長と専業主婦の妻との間に生まれた哲大容疑者は、広島市内の山の中腹にあった大豪邸で育つ。地元の公立小学校を出ると、有名私立中・高一貫校へ進む。
「この地域の中ではトップに次ぐ学力レベルの学校でしたね。勉強は目立っていいほうでもなく、かといってできないほうでもなかった」(同級生、以下同)
運動はあまり得意ではなかったようで、
「おそらく名門・広島商業高校野球部で主将として活躍した父親の影響で、野球部に入っていました。でも、活躍したという話を聞いたことはない。たぶん補欠だったと思います」
中学時代はカーストのトップにいた“王様”
人柄については、
「当時、われわれ生徒の間には、カースト制度のようなものがあった。容疑者は実家が超金持ちですから、やはりカーストのトップに君臨していた。まるで王様のような存在で、みんなからチヤホヤされましたね」
常にマウントをとってくるようなところがあったようで、
「“オレはすごい”“うちの家はすごいんだぞ”が口癖。完全に他人を見下していて、同級生が彼をイジることは許されなかったですね。性格は明るいんだけど、言葉の端々にトゲがあって、横柄で、他人を傷つけるんです。だから、みんなも異様に気を遣って、いつも持ち上げるから、彼自身もいい気になっていた。かといって暴力を振るうほどの度胸はなくて……。とにかく嫌なやつですよ」(別の同級生)
エスカレーター式に上がれる高校には進学せずに、アメリカの高校へ留学した哲大容疑者。
「特に英語が得意というわけではなかったが、親は“(3代目として)箔をつけるため”と言っていたようです」(前出の同級生、以下同)
だが、この頃からすでに黒い噂も流れていたという。