甘くかわいいだけじゃない!大人のファンタジー映画
『シェイプ・オブ・ウォーター』
種族を超えたラブストーリー多様性や差別を考えさせられる。
1960年代の冷戦時代のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。
ある日、施設に運び込まれた不思議な生きものを目撃する。「半魚人」とも見える異形の“彼”の奇妙だが、どこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、こっそり会いに行くように。
幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、“彼”が実験の犠牲になると知ったイライザは、施設から助け出そうと作戦を立てる。
《ありこん'sボイス》
大人向けのダーク・ファンタジーとして楽しめる映画。ギレルモ・デル・トロ監督は天才だと思います。
王道のプリンセス映画のように魔法がとけて怪獣が王子様になることはありません。
怪獣は怪獣のままを描くことで、異なる種族同士の愛、多様性、マイノリティーのことを考えられるようなつくりになっています。
『バービー』
バービーが教えてくれる完璧よりも大切なものとは?
すべてが完璧で夢のような毎日が続くバービーランド。バービー(マーゴット・ロビー)とボーイフレンドのケン(ライアン・ゴズリング)は、連日パーティーやドライブ、サーフィンをして暮らしていた。
しかし、ある日完璧なはずの世界に異変が発生。バービーは原因を探るために人間の世界へ旅立つ。ロサンゼルスにたどり着いた2人が目にしたのは、完璧とはほど遠い人間の世界。
人間たちから好奇の目にさらされたうえ、女の子たちには「バービーは卒業した」と言われる始末。バービーを生み出したマテル社のCEOにまで追われることになった2人は大騒動に巻き込まれていく。
《ありこん'sボイス》
公開前に原爆コラージュ画像問題で炎上していましたが、本編はまったく関係なく、女性の地位向上やフェミニズムを描いた作品。
毎日楽しいだけのバービーランドと、男社会の現実世界の対比が面白く、実際の世の中ってどうなんだろう?と、考えさせられる作品。
コメディー要素もあるので家族で見るのもよし。