事件現場となった2階建てのアパートは築21年。永沼容疑者と奏良ちゃんは間取り2DK、家賃月約5万円の部屋に元夫とともに数年前から暮らしていた。永沼容疑者は警察の発表で“動画編集業”となっていたが、

「いわゆるユーチューバーではないようです。容疑者本人は“個人事業主として、会社と契約して、インターネットに掲載する動画の編集をやっている”と話しています」(同・捜査関係者)

 永沼一家は同アパートの住民とは交流がほとんどなく、人柄などの証言を得ることができなかったが、ある近隣住民は夜中に子どもが泣く声は聞いたことがあるという。

「男の子の声か、女の子の声かもわからないし、事件のあった部屋かどうかもわからないけど……」

事件が起きた部屋はいまも空き部屋

 事件後、永沼容疑者は元夫と離婚し、同アパートから8キロメートルほど離れた実家へ戻った。元夫もアパートを出たため、事件が起きた部屋はいまも空き部屋となったままである。

 永沼容疑者の実家は一戸建てで、十数年前に引っ越してきたようだ。容疑者の人となりを知るべく、インターホンを押すも反応はなく、夜になっても明かりさえともらなかった。近所の住民のほとんどは“引っ越しの挨拶ぐらいで家族構成すらわからない”とのことだった。ここでも容疑者の人となりを把握することはできなかった。

 警察の取り調べに対して、永沼容疑者は、

「“(奏良は)可愛い子でした。かわいそうなことをしてしまった”と涙を浮かべながら後悔し、反省していると聞いています」(前出・捜査関係者)

 どんなに悔やんでも、失われた命は二度と戻ってこない。