名称変更を求める声も

「沙保里さんは同年9月、レスリング世界選手権10連覇、五輪を合わせて13大会連続優勝を達成するという快挙が話題になっていました。翌年にはリオデジャネイロ五輪を控えているタイミングでもありましたから、津市サイドが浮かれていたことも想像できます。『サオリーナ』は沙保里さんに命名してもらったそうで、2017年の同施設完成式に出席した彼女自身も“家族と一緒に考えた”などと語ったことが報じられていました」(同・スポーツ紙記者)

 なお、『サオリーナ』の建設が始まったのは2015年4月。今回『週刊現代』で表沙汰になった栄利氏の体罰事件は、同年11月に起きていた。

 体罰事件が明るみに出るまで8年かかったことに対し、ネット上には《何で親御さんは警察にすぐ届けないのよ?》という疑問も寄せられていたが、「サオリーナ」の存在を知るネットユーザーからは、

《この事件があったのって、市の公共施設サオリーナが建つってころでしょう?》

《言えない圧があったのが問題と思うよ。オリンピックもだし、サオリーナ建設と時期かぶってるから、とても言い辛かったと思う》

 といった意見も。その上で、

《とりあえず、サオリーナの名称は変更したら良いのにね…。個人を崇めすぎるのは良くないよ》

《サオリーナとか市の公共施設に個人名付けることに、住民たちから反対意見が出なかったのかな?》

《スポーツ選手を尊敬する市民ばっかじゃないのに》

《サオリーナとかつけられて市民の人は気の毒。おまけに兄とはいえこんな酷い暴力事件起こして、母親はアレだし》

 など、『サオリーナ』の名称変更を推奨する声も続出している。