“ここにあるべき”という固定観念をなくす
思い込みを外すと家事ラクが見えてくる
akiさんの家では、子どもたちのランドセルや学校グッズは子ども部屋ではなくリビング、それもアイランドキッチンのカウンター下を収納場所にしている。
「子どもたちは、下校するとまずリビングにランドセルを置いて宿題やらプリントやらを広げます。そのままになると“戻して”とつい言葉をかけたくなります。
ですから、置きグセのある場所の近くにしたのです。ランドセルを広げたすぐ後ろにしまう場所があるので、一歩も動かず、本人が無理せず片づける習慣がつきました」
また、ダイニングテーブルのすぐ後ろの引き出しには、文房具とともにふりかけが。
「食事中、子どもに『ふりかけ取って』と言われることがよくあるので、そのときに座ったまま取り出せる位置にしまっています。文房具とふりかけ?と驚かれることもありますが、たとえ食品でもキッチンに置いて不便なら、使う場所の近くがいいですよね」
さらに、風呂上がりのドライヤーは、落ちた髪がすぐ掃除できるよう、掃除機が設置してあるキッチンでかけるという。
「え!ドライヤーは洗面所でしょ!? と思いがちですが、髪の毛をサッと掃除機で吸えますし、リビングに近く、子どもの様子が見られるメリットもありますね」
場所と目的に合わせた収納グッズを使い分ける
死角を使い「スッキリ」と「秒片づけ」を両立
使う頻度が高いものをすぐ取り出せるよう、あらゆる収納グッズを駆使。例えば食事をするダイニングテーブルまわりには、ティッシュ類やカトラリーを座ったまま取ることができる位置につるす、かける、マグネットで張るなどして工夫。
「食事中も振り向くだけで取れるので、立って座ってのムダな動作がなくなりました」
他にも、ダイニングテーブルで子どもが勉強をすることから、天板下に手作りの収納を作り付け、毎日使うノートやプリント置き場に。テーブルの脚にも強力アクリル両面テープでペン立てや鉛筆削りを取り付け。
「サッとしまえる場所にあれば、子どもも自分でモノを自然に戻すので、学習が終わればダイニングテーブルの上は何もない状態に」
キッチンの食器棚はアクリルの仕切り棚を使って2段にし、上下それぞれお皿を置けるように。そのうえで、よく使う食器は自分が一番出し入れの動きがスムーズな胸の位置に置き、取り出しやすくするため器の上部に余裕がある量にキープ。
「『すぐ使うもの』は、出しっぱなしにせず、うまくスペースを使ったり、テーブルの下など死角を利用したりして収納。このひと工夫で、帰宅したときにモノがたくさん目に入ってイライラ……ということもなくなります」