圧倒的人気な樹木葬の骨の行き先

 前述のとおり、近年購入者が増加している樹木葬。“自然に返る”というイメージから人気を集めているが、どのように納骨されるのか。

「樹木葬という響きと一番イメージが近い納骨の方法は、骨壺から出した遺骨を布で包んで、購入した区画内の土の中に遺骨を直接埋める方法。個別、家族ごとに樹木がある場合もあれば、一つの大きな樹木の周りに区画があり、そこに埋める場合も。

 一度納骨したらそのまま恒久的に埋蔵するタイプもあれば、土の中につくった納骨室に骨壺を納め十数年間埋蔵したあとに取り出して、別の場所に合葬するタイプも多いです。つまり、永遠に樹木のそばで眠るというわけではないケースも

 人気を後押ししている理由は、継ぐ人がいなくても購入できるというプランで売り出している霊園が多いからだ。

子や親族が継ぐ必要がないタイプのお墓を購入する人が、増加している
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「後継者がいなくとも埋蔵できる仕組みを永代管理または永代供養といい、寺院や管理者が続く限り、遺骨を管理してくれるシステムです」

 数十年は個別の区画だが、その後合葬することで永代供養となり、跡継ぎがいなくとも管理者が供養してくれるケースが多いという。

「また、土地が限られているので木を植えるのではなく、花壇の下に納骨するものも。管理費が高ければきれいなお花でいっぱいの施設もありますが、実際に訪れると“イメージと違う”となりやすいのが、樹木葬の落とし穴です」

 ひと口に樹木葬といっても、里山の中にある、一角に芝生を敷いただけ……というものも。想像と違うことも多いという樹木葬。骨は土の中に埋めるのか、数年で合葬されるのかなど、足を運んで納得したうえで購入するのが大切だ。

今年で14回目となる調査で初めて「樹木葬」を購入した人が半数を超え、納骨堂の購入者も初めて一般墓を上回った。
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