11月中旬の平日午後、都内オフィス街に撮影の準備をしているロケ隊の姿があった。
「誰がいるんだろう?」
と、足を止める会社員らが見つめる先には、20人ほどのエキストラが待機していた。
いざ撮影が始まると、カメラの前に姿を現したのは芳根京子だった。
「ミントグリーンのニットと白いパンツに、トレンチコートを羽織っていました。ブーツとバッグは白で統一されていて、かわいらしい雰囲気で全身コーディネートしていました」(居合わせた会社員、以下同)
芳根が2月から出演しているビール『マルエフ』の新CMロケが行われていたようだ。
「老若男女の人波の中を、芳根さんが小走りで駆け抜けるというシーンを撮影していたようです」
ブーツのヒールは7~8cmほどあるように見えたが、何度も繰り返して、走り続けていた。
「スタッフとも和やかな雰囲気で、撮った映像をチェックするときに大きく口を開けて笑い合っていましたよ」
芳根は、2013年のドラマ『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)でデビューし、今年で10周年を迎えた。今ではすっかり人気女優となり、仕事で全国を飛び回る日々だ。
「11月21日には、『マルエフ』のイベントで福岡県を訪れていました。さらに、2024年1月に出演している映画『カラオケ行こ!』、3月には声優として参加した映画『ドラえもん』の公開を控えており、取材やプロモーション活動も多い。それに加えて、地方でのロケにも参加しているとブログで明かしています」(スポーツ紙記者)
そんな中でも“自分磨き”にだって手を抜かず、頻繁にトレーニングで汗もかく芳根。週刊女性は、9月中旬に都内のパーソナルジムを訪れる姿をキャッチしていた。
芳根がドラマ、CM界で重宝される理由
そんな彼女が、これだけ多くの作品やCMで起用されるのは、いったいなぜなのか。芳根にインタビュー取材をしたこともあるメディア研究家の衣輪晋一さんに話を聞いた。
「昔の芳根さんは、すごくかわいらしいけれど、どこか印象に残りづらいところがありました。それはつまり、きちんと“その役になっている”ということ。なので、役者としては正解なのです。もともと持っていた実力が広く認められ始めたのが、2年ほど前だったように思います」
制作陣の求めることにも、柔軟に対応するそう。
「その結果“この人と仕事がしたい”と、キャスティングされるようになったのだと思います」(衣輪さん、以下同)
あふれ出る“内面”も魅力のひとつだという。
「以前、取材した際に“応援してくれる家族の気持ちに応えたい”といったことを話していました。そうした情の深さが、ほっとする温かさを感じさせて、視聴者の心の中に入ってくるのではないでしょうか」
毎日“おつかれ生です”!