血糖値の乱高下は糖質によるものなので、七味というよりは白米が関係しているのではと麻生さん。
「すでに血糖調整障害を起こしているかもしれないですね。血糖値の急激な乱高下は血管の内皮を傷つけ、将来的に動脈硬化や認知症などの生活習慣病のリスクがある。そのような刺激を求めるのはストレスを抱えている可能性もあるので、別の方法で発散できるといいのですが……」
糖質制限の弊害
糖質過多がよくないとはいえ、無理な糖質制限をするのも避けたいという。
「糖質依存を自力で治そうと急激に糖質カットを行うと、頭痛やふらつきを感じる方もいます。バランスの取れた食事を心がけて、ストレスを感じたら運動など身体を動かすことを意識しましょう」
一方で、ミュージシャンのGACKTは厳しい糖質制限を行っているとか。26歳のソロデビュー時に「成功するには自分の一番好きなものを置いていこう」と心に決め、20年以上にわたり白米を一切食べていないという。
「たとえ糖質をとらなくても血糖値を一定に保つことは必要なので、筋肉をアミノ酸に分解しエネルギーにかえる“糖新生”というものが行われていて、理論上は糖質をとらなくても大丈夫なんです。ただしそれにより筋肉量や基礎代謝が落ちるので、GACKTさんのように鍛えている方は身体の土台づくりのためにも糖質が必要です。お米を食べなくとも調味料やお酒などにも糖質は含まれているので、まったく糖質をとっていないということではないかもしれません」
また、ダイエットなどで糖質制限をする人も、食事でしかとれない必須脂肪酸や身体の調子を整える緑黄色野菜など、健康な身体をつくるうえで重要な働きがあるものは摂取するよう意識したい。
糖質だけでなく、塩分過多も心配されるのが女優・永野芽郁(24)。来年1月期はフジテレビ月9ドラマ『君が心をくれたから』で主演を務める彼女だが、私生活ではかなりの塩ラーメン好きなのだとか。特に袋麺が好きで、お酒を飲んだ後は必ず、多いときは毎日食べるそうで、移動車にケトルを持ち込んで作ることもあるという。
「袋麺やカップ麺は塩分が多いので注意が必要。成人女性の1日の塩分相当量の目標量は6・5g未満なので、1食でそれを超えてしまうかもしれない。栄養バランスも偏るので、せめて野菜を添えてほしいですね」
塩分過多は若い世代にとっても動脈硬化や高血圧、心臓への負担が将来的に懸念されるのでやはり控えたい。