メディアのせいで離婚せざるを得なかったと取れなくもない表現に、これは面倒くさいことになるだろうと私は思いました。羽生サンはマスコミを十把一からげにしていますが、うちは強引な取材をしていない、きちんとルールを守っているという自負がある媒体にとって、羽生サンのコメントは“言いがかり”のようなものですから、いい気はしないはず。羽生サンは、
「酷い“妄想”とか、“想像”や“嘘だけ”で記事になっててびっくりします。すごいですね。訴訟して勝ってもなにも良いことないのでしませんが」(原文ママ)
とXに投稿しています。ファンは本人から「記事は嘘である」という否定の言葉が聞けて安心できたかもしれませんが、「そこまで言うなら、どれがウソなのかはっきりさせろ」と思った人もいたことでしょう。この後、元妻の後見人を名乗る男性が、実名、顔出しで「週刊文春」に登場し、二人のヤバい結婚生活について証言しています。元妻はヴァイオリニストとして活動していましたが、結婚のため音楽活動はあきらめたそう。羽生サンのお母さんやお姉さんの命令により、ゴミ出しや外部との連絡を取ることすら許されず、羽生サンの身の回りの世話はお母さんがしていたそう。「文春」によると、羽生サンの家族が立ち上げたファミリー企業は、お母さんとお姉さんが取締役として就任しているのに、元妻は加えてもらえなかったなど、結婚したものの、のけ者にされていたようです。
すべてが裏目に出てしまった
一連の出来事を見ていくと、すべてが裏目に出てしまったように思えてなりません。最大のミスは、羽生サンが元妻の存在を公表しなかったことではないでしょうか。妻を明らかにすると、過去やら何やら掘り返されて、いろいろ言われるかもしれない。そうなると、羽生サンのイメージダウンになりかねず、ファンを傷つけてしまう。お母さんやお姉さんは元妻に意地悪をしていたわけではなく、羽生サンのイメージを優先して判断したと思われます。羽生サンのコメントには「一般の方」「一般人のお相手」と繰り返し書かれていますが、これは「一般人なんだから、取材するなよ」というメッセージだと私は解釈しました。一般人は私人にあたりますから、その人たちのプライバシーを追いかけまわすことを法律は是認しません。羽生サンは親戚にすら結婚の事実を隠していたそうですが、本来味方であるはずの親戚すら信じずに、羽生さんを守ろうとしたのでしょう。