韓国でも異例の扱い
そして今年、ドジャースの開幕戦が行われる韓国でも大人気のよう。
「相手選手にも配慮し、敬意を払うところや目標にひたむきに努力する姿などが韓国メディアで取り上げられ、人気を集めているようです。韓国でもメジャーリーグで成功した秘訣を分析した本や子ども向けの学習マンガが発売されています。韓国で特定の日本人選手だけが特集された本が発売されるのは、異例のことだそうです」
アジア以外でも評価は変わらないようだ。
「カナダでも道徳教育の題材として取り上げられていました。グラウンドに落ちているゴミを拾う大谷選手の姿から“ゴミを拾うことは運を拾うこと”と紹介されました。アメリカでも昨年、大谷選手のこれまでの歩みを地元放送局『バリー・スポーツ・ウエスト』がアニメにし、日米で話題になっていました」
実際、アメリカでは大谷の人柄や行動について、どのように取り上げられているのか。現地で取材をするスポーツライターの梅田香子さんに話を聞いた。
「本人は特別なことをしたと思っていないかもしれませんが、グローブの寄贈や被災地支援のための寄付はアメリカでも話題になり、称賛の声も多かったです。グローブは特別支援学校にも配られたそうで、子どもたちも喜んでいました。これだけ世界で通用し、社会にも大きく貢献する日本人が出てきたのは歴史的なことです」
ドジャースに移籍したことで、大谷のこうした活動は定期的に行われるという。
「ドジャースは、遠征先で子どもが入院する病院を訪問するなど、伝統的にチャリティー活動を行っています。そういったことに大谷選手も参加するはずなので、寄付やチャリティー活動はこれからも継続して行うでしょう」(梅田さん、以下同)