“野球不毛の地”やサッカー大国でも話題に
アメリカでも“人格者”とされる大谷だが、親しい人には違った一面を見せているという。
「日本ハム時代に投手コーチとして大谷選手を指導した吉井理人・現ロッテ監督は大谷選手について、“ジャイアンみたいなガキ大将っぽい性格をしている”とよく話していました。選手に聞いても同じようなことを話していたので、気の合う仲間たちだけに見せるちゃめっ気もあるのでしょう」
日本や韓国、台湾、アメリカなど、野球が盛んな地域ではなく、競技人口の少ない国々でも注目される存在になりつつある。
「“野球不毛の地”とされるヨーロッパでも大谷選手について、スポーツ専門メディアだけでなく、一般的なニュースを扱うメディアも報道しています。ドイツやオーストリアでは“世界でもっとも無名のスーパースター”と紹介。小学校へのグローブの寄贈や背番号を譲ってくれたチームメートの妻にポルシェをプレゼントした話などが伝えられていましたよ」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
南半球の国にも、その名はとどろいているという。
「サッカー大国で野球がマイナースポーツのブラジルでもトップニュースになっているそうです。ドジャースとスポーツ界最高額となる総額7億ドル(約1015億円)の契約を結びましたが、それまでトップだったサッカー選手、リオネル・メッシの母国・アルゼンチンでもこの契約が大きく報道されました。“神の子”とも称される母国の英雄の契約総額を抜いた大谷選手について、“スポーツの価値観を尊重する謙虚さによって、野球を愛する国民を虜にした”と魅力を伝えています」
ただのすごい野球選手ではないからこそ、世界中で愛されるのだ。
「多くの国で野球や巨額の契約を結んだことだけでなく、グラウンド以外での人柄や行動についても取り上げられています。世界中で“人生のお手本”となる存在になっているといえるでしょう」
まだ現役バリバリながら、すでに“最高の教育者”となった大谷。これからどんな姿を見せ、何を教えてくれるのだろうか。