ジャニーズ崩壊が再結成の可能性を上げたか
1991年にCDデビューしたSMAPは2016年末で解散。
解散当日の大晦日、木村以外の4人と初期メンバーだった森且行(49)が焼肉店で打ち上げを行い、“キムハブ”として報じられるほど、深い溝ができたままSMAPは活動を終えた。
その後、2017年9月に稲垣、草なぎ、香取がジャニーズ事務所を退所。2020年3月に中居も退所し、残っているのは木村のみとなっている。
以前のジャニーズは退所組と徹底的に距離を取り、特例をのぞいて実質的に共演NGのスタンスだったため、木村が事務所に残っているかぎり、再結成は難しいと考えられていた。
しかし、故・ジャニー喜多川氏の性加害事件によってジャニーズ帝国は崩壊し、所属タレントは新会社STARTO ENTERTAINMENTとエージェント契約を結ぶという方針になったことで、“実質共演NG”はほぼなくなったと言える。
実際に「週刊文春」のインタビュー記事でSMAPやKing & Princeの共演の可能性について問われたSTARTO ENTERTAINMENTの福田新社長は「全くOKです」と答えた上で、
「共演NGといったって、それって『芸能事務所がいくつもある』港区の話でしょう」
と一蹴している。
むしろイメージが落ちるところまで落ちてしまっている旧ジャニーズ側としては、SMAP再結成への協力を惜しまい姿勢を示していけば、企業として新生したことを世間にアピールできる好材料になるとも考えられる。
となると、あとは元メンバーたちの気持ち次第で、再結成に大きく動き出す可能性は高い。
もっとも確執が噂された香取が雪解けムード
まずリーダーだった中居だが、SMAP愛が人一倍強かったことは有名。2020年の退所会見で、再結成の可能性について「ゼロではないですし100%ないとは言えない」と発言していたため、彼のなかで再結成の選択肢があることはうかがい知れる。
次に稲垣だが、昨年4月に出演したトークバラエティー番組『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)での発言が話題にもなった。「木村さん」「中居さん」という名前を口にし、「会ってみたいっていうのはあるよね」、「『観てるよ~』とか言いそうですけどね」などと語り、偶然会うことがあれば自ら話しかけると語っていたのだ。
続いての草なぎは、もうすでに木村と再会していたことが明らかに。2022年12月、都内の撮影スタジオにたまたま木村も来ていることを知った草なぎが、木村の楽屋を訪問し、短時間ながら会話をしたというのである。
そして解散騒動時の報道では、木村ともっとも確執があると伝えられていた香取。草なぎほどの大胆なアクションではないが、彼も雪解けを感じさせる動きを見せていた。
昨年9月、香取が描いた『週刊文春WOMAN』の表紙絵は、SMAPのメンバーカラーをモチーフにした青・赤・黄・緑・桃色を大きくあしらった抽象画だった。香取自身もメンバーカラーをテーマにしたことを明言しており、木村担当の赤色も力強く描かれていたのだ。