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ー 告発された有名写真家
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ー 4月に来日予定のワケ

 性加害問題の告発が日本で相次いでいる。“疑惑”の加害者が故人であることから裁判や罪には問われず補償が遅れているもの、活動を休止しつつも裁判で決着をつけようとする者……経過や結果はさまざま。

「2017年にアメリカのエンタメ業界を中心に“#MeToo”をハッシュタグに使った性犯罪の告発が相次ぎました。それ以前から性的虐待疑惑のあった有名映画プロデューサーによる数十年に及ぶ行為が告発され大反響を呼んだ。その後、同じ人物に被害を受けたという告発が数十人にも及び、運動は活発化。映画プロデューサーだけでなく、ハリウッドやファッション業界の有力者が次々と告発され、活動の縮小や表舞台から姿を消さざるを得ない状況に。今の日本の状況は“日本版#MeToo”といえるかもしれませんね」(芸能プロ関係者)

告発された有名写真家

 そんななか……。

《女性モデルは撮影現場に到着するなり、”酩酊物質または麻薬”が混入されていると思われる飲み物を飲まされた》

写真家は彼女の胸を触り、下半身を露出し彼女の身体に押しつけ、オーラルセックスをするよう彼女に命じた》

写真家側のスタッフが一連の模様を撮影した》

 2023年11月、スペイン人女性モデルが、ある有名写真家を相手取り訴訟を起こした。上記はその被害の内容だ(問題を伝える2023年11月22日の『The New York Times』より引用)。

「女性モデルを撮影、またその際に性加害に及んだと訴えられているのは、アメリカの写真家であるテリー・リチャードソン氏。彼は『ヴォーグ』『ハーパーズ・バザー』、『GQ』などファッション業界の名だたる有名雑誌で活躍。さらに『グッチ』『ミュウミュウ』『クロエ』『マーク・ジェイコブス』『イヴ・サンローラン』『トム フォード』といった有名ブランドの広告写真を担当するなど、ファッション業界、アート業界でトップオブトップと言って過言ではない写真家。1年間にわたってレディー・ガガさんのツアーに密着した写真集なども発表しています」(ファッション雑誌編集者)

 そんな超有名写真家と女性モデル。その構図は“立場が上の者と下の者”、となるかもしれない。女性モデルの訴状によると、彼女は所属している事務所に「テリー氏の業界における知名度と影響力を考えれば、彼の行動を見過ごすべきだ」と言われたという……。

テリー氏の作風はひとことで言うと“過激”“セクシャル”。どのような写真なのか、その過激さを言葉で表現するのは、このご時世なかなか難しいというか……。露出度が非常に高かったり、モデルと密着したもの、また“何か”を想起させるものなど。詳しくは自己責任で検索してみてください……という感じです。

 超売れっ子写真家でしたが、2023年11月のスペイン人女性モデルの訴訟だけでなく、それ以前から女性モデルらによってセクハラが告発されてきました。しかし“業界の重鎮”という地位があったためか変わらず第一線で活動を続けていた。そこから2017年の#MeTooが大きな動きとなって状況は一転。それまで彼に仕事を依頼していた出版社やブランドなどが関係を解消、写真使用を禁じるといった措置に出た。以降、テリー氏は活動自粛を宣言したわけではありませんが、単純にクライアントがおらず、表立った活動はない。業界追放、事実上の引退状態でした」(前出・ファッション雑誌編集者)